オルタ-ド・カ-ボン
オルタ-ド・カ-ボン / 感想・レビュー
たみ
心をチップに保管して肉体を着替えることが可能になった27世紀、依頼人から「自分を殺した奴を見つけてほしい」と条件付きで頼まれた主人公:タケシの物語。内側の心と外の肉体が微妙にズレていたり(肉体の元の持ち主の特性を引きずったりする)、親しい人の肉体に別人が入っているなんてことがあったりもするわけで、読んでいてもどかしいというか、やきもきする世界でした。映画化も予定されているそうですが演じる俳優さんは大変そうです、マトリックスの人だったら映像とかすごくなりそう…わくわく。フィリップ・K・ディック賞受賞作品。
2016/07/22
Ai
人間の精神をデジタル化して身体に「積み」、 身体はぶっ壊れたら、人の身体に乗っかるか、 クローンを作るか。 攻殻機動隊をさらに、飛ばした物語でした。 人間が死ににくく、不老不死がリアルになるという。 マイケル・マーシャル・スミスの『スペアーズ』を読んだときと同じくらい興奮しました。 どんなに科学技術が発達しても、 違う女の身体で夫と寝たら、夫が不倫した気がした、とか 中身は別人なのに、恋人の身体が目の前にあったら愛してしまう 、とか 精神はデジタル化してももろいもんです。 つーか、 何よりも
2010/11/18
ゴコ
「オール・オア・ナッシングだ。おまえかおれか決めとかなきゃ。」 人格をデジタル化しメモリースタックに記録し、死んでもスタックは残り、金を払うことで復活できる設定の物語。 自分が死んでしまった時の保険にスタックを他所に保管し、記憶の更新を行っているということであるが、新しくできた自分は自分なのだろうか、自分が今、思考しているこの魂?はそちらに宿るのか。 というように物語より設定について色々考えていた。 ↑のセリフが自分のコピーと話す内容なのだが残酷でスッキリとして良かった。
2012/02/19
すけきよ
未来の設定がみっしり書き込まれていて、設定好きにはたまらない。主人公、コヴァッチがカッコイイ。決して善人ではないけれど、信念と真実のためには決して負けることなく、敵に立ち向かっていく。昔ながらのタフな探偵キャラなんだけど、その身につけているものは体も含めてすべてハイテク。この体を自由に取り替えることができるのがポイントで、ロマンスや別れが、再び同じ姿で出会うこともないため、今までのハードボイルドにはありえない情感がある。
2005/05/06
オキ
1年近くかけて、ようやく読み切りました 夫の古本。 SFは読んだことがないので、大変苦労しました 世界観がつかめない。 名前が覚えられない。 でもなんとか読み終えて充足感たっぷりです。 難しかったですが、面白かったです。
2019/08/11
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