いじわるな天使
いじわるな天使 / 感想・レビュー
美登利
大人のブラックジョークな童話集?みたいな感じです。短歌でも、詩でもなくショートショートに近いのかな。ファンタジーぽいのも、メルヘンチックなのも、ブラック過ぎて薄ら寒いものも。絵本の翻訳、製作もされている穂村さんならではの、視点があると思います。安西水丸さんのほのぼのとしたイラストは、小気味よい感じ。エッセイを知ってる人には少々物足りないかもしれないね。
2016/01/07
紫 綺
ほむほむのブラックファンタジー?シュールな感じで、不思議な読了感のコンパクトな一冊。この作者、相変わらず変わったアタマの構造をしているようだ。私もネジ巻いてもらわねば…。
2012/02/11
TANGO
図書館本。不思議で可愛くて、でもブラックでシュールでひねくれてて意地悪い短篇が全部で15。即効性はないけれど、少しずつ毒が効いてて、どれも好き。大人だから、楽しめる1冊。
2014/04/06
風眠
言われてみればなるほど、いじわるな天使が気まぐれに話すおはなし、という感じがする。シュールでダークな雰囲気だけど、どこか楽しげなのがいい。一話目『宇宙船で女の子をいじめる方法』からいきなり掴まれてしまった。ものすごいインパクト、だけど、どこか可愛らしい。『世界中の角砂糖と角砂糖を飛び回るユニコーンの話』と『ゼンマイじかけの飼育員の話』が特に好き。別の本を探していて、本棚の片隅にこの『いじわるな天使』を見つけたら、きっと手にとって読み返してしまう、いじわる天使がニカッとするのを感じながら。
2012/12/13
ゐわむらなつき
表題の『いじわる』の名の通り全体的にダークな話が多かった。短歌では自分の想像力で分かったつもりになれるのだが短編集になるとちょっぴり難解。やっぱり「タテ5の鍵」が解けないことには分からないんだろうなぁ。そんな中お気に入りは『早撃ちキッド』と『ゼンマイ』の話。読後は切ないような寂しいような、何とも言えない後味が残るも何度も読み返したくなる不思議な一冊。
2015/11/09
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