そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド
そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド / 感想・レビュー
めしいらず
採り上げた国内外の文学作品の魅力を、余すところなく伝えてくれる良書。評を読んだ人がその本に興味を持ってこそ、書評の存在意義があろうというもの。読みたい本が増えに増えて嬉しいような、とても読み切れぬその量に悲しいような、複雑な感情が交錯する。タイトル通りにとにかく途方もない著者の読書量。憧れるなあ。
2013/06/18
燃えつきた棒
長い間、豊崎さんの書評を参考にして、海外文学を購入してきたが、僕の現状では、「そんなに積んでどうするの?」と言われても仕方がない。 まあ、そんなことはさておき、いずれにしても大酒呑みのオヤジギャルならぬオヤジオバサンを思わせるtwitterアイコンにもかかわらず、豊崎さんが小説の読み巧者であることは間違いないだろう。 読むほどに彼女の小説への熱い思いが伝わって来る。 この本を読めば、誰でも読みたい本が山のように増えてしまうに違いない。 やっぱり、豊崎の書評は、面白いんです!
2021/01/19
tomi
ある日某批評家から、僕は小説に愛なんて抱いてない、愛で書かれた批評なんて頭が悪すぎる。と冷笑されたそうでこの批評家を「醜悪」と切って捨てている。トヨザキ社長のまさに小説愛に満ちた凄い量の書評が集められている(海外文学が多めだがこちらは拾い読み)。しかし社長といえば「メッタ斬り」。巻末の袋とじで某大御所作家からのクレームで文春から干されたという因縁の文章が抄録されているが、こちらは作家の怒りもむべなるかなの激辛書評。
2016/02/07
coco夏ko10角
すごいボリュームだ~。豊崎由美さんの書評集。袋綴じ・伝説辛口書評もすごかった…。
2016/08/07
しゅん
239本、500ページ以上のヴォリュームを誇る怒涛の書評集。 多くの書評に「これは読まなければやばいんじゃないか?」と思わせる筆力がある。戸梶圭太やマキューアン、読みたくなったなぁ。よく眺めると本棚から本が落ちていく様子を描いてる表紙もいい。毒舌と言われたりするが、辻仁成と渡辺淳一以外は基本ほめているよな。海外文学編は知らない作家も多く、勉強になる。図書館で借りたけど、家において少しずつ読み返したい一冊だった。
2017/06/29
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