百年の誤読 海外文学編
百年の誤読 海外文学編 / 感想・レビュー
harass
1900年より10年ごとに10冊づつの海外小説を、岡野と豊崎がメッタ斬りにしていく。合計100冊。名前だけ知っている作品というのもあり、文学史に残るが時代遅れやろというものも多い。時代が変わっても読まれる作品というのはマレだとよく分かる気がする。元々文化の違う海外の小説なのだから。かしこまって賛えるだけではなく、ゴシップ風な辛辣な意見がありゲラゲラ笑って楽しむ。ネタバレも多いがまあ、真に良い作品はネタバレしても変わらん。そうやそうやと思う評価も多い。個人的には、カポーティとノーマン・メイラーの比較とか。
2016/08/03
燃えつきた棒
前半について: 読んでいて、あまり読みたくなる本に出会わなかった。 というか、そもそもそういう書き方がされていない。 近現代の名作を並べて、それをこき下ろすのは痛快かもしれない。 だが、いやしくも物書きのやるべきことだろうか? どんな作品にだって、アラの一つや二つはあるに決まっている。 そんなところにだけ眼をつけて嘲笑うよりは、その作品の持っている美質について語って欲しかった。
2018/08/04
海猫
かなり上から目線の対談書評ではあるが時代を越えて生き残った名作に立ち向かうならばこのぐらいの不遜さはむしろ必要でもある。それより豊崎由美の嫌いな作品に対しての言い方がえげつなさすぎたり好きな作品にはデレデレしてみたり、に引いた。腐女子的下品さが悪い形で出たような。それでもちゃんとした教養を二人は持っているので書評集としては充実しており芯のある内容で読みごたえがある。
2012/06/19
kana
辛辣な批評ばかりかと思ったら、海外文学編は絶賛されてる本がたくさんあり、年代ごとに代表作がまとまっているので、ブックガイドとして大変役に立ちました。対談形式だから、豊崎社長1人の書評より公平な気がするし。何よりひねくれた2人の掛け合いが面白い!「ジャン・クリストフ」は読まなくてもよさそうで、密かに読まなきゃと思っていた私はちょっと肩の荷がおりた笑。
2011/09/23
ぽんちゃん
自分が読んだ本もたくさん取り上げられていて面白かった。私の感想は「面白かった」「面白くなかった」の2種類しかないけど、こんな深い読み方ができるんだなぁと感動。ポンポンポンポン飛び出てくる小説や雑学の知識がすごい。時々ネタバレあるからストーリー忘れた頃に紹介されてた本を読んでみようかなぁ。
2016/04/01
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