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精神のけもの道 (アスペクト文庫 B 14-1)

精神のけもの道 (アスペクト文庫 B 14-1)

精神のけもの道 (アスペクト文庫 B 14-1)

作家
春日武彦
吉野朔実
出版社
アスペクト
発売日
2012-06-01
ISBN
9784757221024
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精神のけもの道 (アスペクト文庫 B 14-1) / 感想・レビュー

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土瀝青

この本を読んだからって、日常の悩みが解消されたりすることはないと思う。だけど、悩んだからといって、それに意味があるとは限らないんだと思えた。大ざっぱな私のような精神にはうってつけ。万人にお薦めはできないだろうなと思ったけど、読んでいて、ちょっと、笑った。

2016/11/30

澤水月

死んだカメを子供にお墓作らせず生ゴミで出す親、ペット店が摘発受けたから慌てて飼ってた希少なカメを殺し結局却って間抜け極まる新聞沙汰になった地方新聞支局長、子を措置入院さす親がつく無意味嘘…たまたまカメ話題多いが(笑)、病、即入院という程でもないが「何でそんな…」と言いたくなる事象様々を臨床経験やマニアックな文学などから自由自在に渉猟。06.7〜08.5に発表されたらしい(文庫記載なし)。春日先生らしくウィットに富み面白い、この後の「つまらない人生入門」が鬱ぽく心配だが…朔実さん漫画が意図汲み相変わらずいい

2014/10/23

misui

時として人は普通の道から精神のけもの道へと逸脱してしまう…というさほど目新しいことはないが相変わらず文章が巧みな上に具体例で新しいネタを仕入れてくるので毎回読ませる。本人の中で理屈は通っていながら徐々に狂気の方向へとスライドしていき、それも現実に対処するための防衛機制だったりするわけで、自分もどこかそのようなところがあるのではないかと不安を煽られる。というより誰でも多少は狂っているんだろうな。各章に吉野朔実の漫画とあとがきに対談あり。エッセンスが詰まってるので初めての読者にもおすすめできます。

2017/12/11

紫羊

精神のけもの道は他人事ではないと思った。気がつけば私も結構歩いている。けもの道だとわかっていて歩いている時は余裕もあるが、まっとうな道を歩いているつもりでけもの道に踏み込んでいる時は苦しい。でも、けもの道に全く踏み迷うことのない人生というのも何だか・・・と思う。

2013/08/24

高槻

誰にでも"精神のけもの道"に転がり混んでしまう可能性があるということが恐ろしい 個人的には第3話の内容が一番身につまされた 自分の不幸・負け癖に心地よさと安心感を覚えてしまう状態はわからなくもない 「人生の『淀み』の中で恨み節を唄っているほうがよほど安楽なのである」(p50)という言葉にその通りだなと納得 春日先生のあまりに明け透けな物言いに時々面食らってしまうこともあるが、中々に興味深いデータや考え方を知ることの出来る本であった

2014/04/09

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