あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ
あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ / 感想・レビュー
Kamisama
「ネットによって誰もが活字を入力する時代になって、まずみんな何をするようになったかっていったら、詩を書くわけじゃないね。小説を連載するわけでもない。いっせいにみんなが始めたのは日記と批評なのよ。で、日記は自己顕示欲、批評は攻撃力、まあ人間の二大欲求を満たすっていうかな」 当時このくだりを読んで膝を打ち、ネットに対する出力を自重するヘルシーな決断をしたものの、こうして僕もまた読書メーターなど利用して自己顕示欲と攻撃性を満たしているわけで、やはりネットというドラッグの中毒性は異常だと言わざるをえない…
2013/06/09
冬憑……(ふゆつき)
かの菊地秀行氏の実弟と知り、おぉ…と思わず声を出してしまいました。非常に面白い考察ばかりで、衝撃を受けた一冊です。プロレス➡︎総合の流れは非常に多く、当時はどいつもこいつも総合総合K-1総合なんで言ってやがったですが、そんなにガチガチが好きなのか!?と、いやショーだからガチじゃねーぞ!?みたいな事を今でも繰り返し言ってる自分がいたり。いいんですよ茶番って言われよーが、ワタクシはプロレス好きですから結局。とにかくあの時代を生きた方々に読んで頂きたい本ですよ。やっぱり時代感を実感出来ると、もう震えますよね。
2015/10/07
sidmar arai
言わんとすることはこのタイトルにすべて集約されている。 2段組528ページを一気読みした。 2005年から2010年にかけての総合格闘技、K-1プロレスのことを一観客の視点で語り尽くした本。 確かに2000年代の、特に総合格闘技を巡る日本の環境は素晴らしかった。 フットボールに例えるならUEFAチャンピオンズリーグのベスト16レベルの選手、カードがこの狭い国土のなかに密集していた。 団体の崩壊やリング内外の争いなどで格闘技やプロレスには失望したこともあった。 そんなこともあって、実は恵まれた
2013/09/24
hf
あとがき1(2012年9月8日)では、”2012年にFOXチャンネルで観る『アリー・マイラブ』に憧れて”として、9.11前の脱力ヘタウマ系だったアメリカの姿をパッケージしたドラマのことから書き起こされ、現在アメリカのミュージカルテレビドラマはハイスキルでパワフルな『glee』の時代である、と続く。最後は、"国技大相撲に一太刀浴びせた人々の愚行に、八百万の神の神罰と慈悲を。"と結ばれる。短いあとがき2(2013年4月28日)には、<欺かれない者は彷徨う>というラカンのセミネールからの引用がある。
2022/11/06
ホリエンテス
PRIDE絶頂期からフジテレビ撤退の後の消滅。K-1もいつの間にか無くなったし、日本格闘技界のバブル崩壊までの歩み。 今でこそRIZINとかやってるが、PRIDEで裏切られた観客としては、フジテレビはどの面下げて…と思わざるを得ないなぁ。
2018/01/14
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