小説ドラゴンクエスト4 1: 導かれし者たち (ドラゴンクエストノベルズ)
小説ドラゴンクエスト4 1: 導かれし者たち (ドラゴンクエストノベルズ) / 感想・レビュー
近藤
小説版ドラゴンクエスト4。作品愛にあふれた新約小説という感じ。この作者、自然物や旅情の描写が抜きん出ていて素晴らしいのだが、いつも中盤から息切れして文章クオリティが落ちてしまうのが玉にキズ。子供向けを意識しすぎる悪いくせもあり、一巻完結型の方が向いていると思う。
2016/11/29
歩月るな
新書版。元を辿れば92年刊行の一巻二巻の加筆訂正版、だがロトシリーズ共に誤字が残ってたりする。DS版、それにCDシアターも嗜んだ後だと、解りやすいが何より、圧倒的である。二十五年前の作品とは言えども、自分の中では滅茶苦茶根底脈々にこの作品が息づいているのを、恥ずかしながら十年以上ぶりの再読で思い知る事となる。戦闘シーンは舌がざらつく緊張感で、ライアン、アリーナ共々殺戮に酔う所があったりと一筋縄ではない。『神託』から序章魔界編、詩人の唄に至るまで一級品。自分の中でこの作品の持つ地位は何年経とうが揺るがない。
2018/02/21
uxoo
DQファンの自分だが好きな漫画家が影響をうけたと聞いて初めて手にとった。 最初こそ表現に装飾がすぎる印象があり取っ付きにくさを感じるが、慣れるとどんどん美しさと残酷さが混沌として調和するような久実DQの世界に引き込まれていく。 この巻で特にひかれたのが大胆な改変のアリーナ。(男装ボクっ娘も驚いたが)アイデンティティに悩み苦しむ、思春期に誰もが通っただろうモヤモヤを抱える存在として描かれていて、その事がそれでも自分の道を切り開こうとする姿をより魅力的にみせていた。こんなアリーナ、もっと早く会いたかった!
2020/08/01
湯豆腐
ミネア視点とブライ視点が秀逸。特にミネア視点は第4章のマーニャ視点との対比が面白い。悩みってのは外側から見えないもんだ。
こしあん*+.゜
ゲーム未プレイですが、小説版に挑戦。それでもすんなり世界に入りこめました。サクサクとテンポよく読み進められる作品です。ゲームと同じく短編形式で書き綴られていますが、各々のキャラクーたちが今後どのように関わっていくのか楽しみです。
2012/07/30
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