霧幻帝都 (EX NOVELS 6-1)
霧幻帝都 (EX NOVELS 6-1) / 感想・レビュー
ext3
いかにもラノベっぽいレーベルで、文字の版組もラノベっぽいサイズなんでラノベかと思ってたらホラー系だったでござる。延々と人の死ぬ場面ばかり続いて、肝心の解決法がショボいなぁと思わずにいられなかった。やはり所詮ラノベか
2010/09/14
志村真幸
著者はホームズや古書の研究家。 19世紀末のロンドンで奇怪な事件が次々と起こり、南方熊楠や牧野義雄が解決に走り回るという物語だ。なお、探偵小説ではなく、ホラー小説である。 「赤い霧」が町を覆うことで、ミイラが動きだしたり、まちなかでひとがいきなり凍り付いたり、ただの木が吸血植物に変貌したり、フナムシの大群にひとが食われたり。いかに奇想をこらし、グロテスクで救いようのない死を描くかが、著者の狙いなのである。悪趣味ではあるが、おもしろい。 熊楠のキャラクターが、いかにもそれっぽく描かれているのもいい。
2020/08/19
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