エマ 2 (BEAM COMIX)
エマ 2 (BEAM COMIX) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
『乙嫁語り』では結婚相手を親が決める19世紀後半のユーラシアの習慣が描かれていた。森さんはそれを非難がましくは扱っていない。本作でも同じく19世紀後半の英国の事情が描かれている。階級(クラス)がキーワードだ。現代に生きる我々の常識(?)からすれば階級制度などおかしなことなのだろうが、この時代にあってはそれが定めというもの。森さんのとらえ方は必ずしも上流階級を否定するものではないようだ。上流階級に生まれたものとして、家、家族、使用人を養っていく責任があるという考え方にも一理ある。さてさて、どうなることか。
2012/12/17
エンブレムT
英国の中の2つの国。上流階級以上とそうでないもの・・・それらが丁寧に描かれている巻でした。階級違いの恋も辛いだろうけれど、第十話『ひとり』がそれどころじゃない程に辛かった!ケリー先生の存在がとても魅力的に感じていただけに、この展開にはショック!!部屋を片付けるエマの描写が静かなだけに、心にその悲しみが響いてきました。描きこむ部分と削りとる部分、作者のその取捨センスがとても好きだなぁ・・・と、しみじみ思いました。・・・あとがきマンガを読むと、しみじみ思った部分を撤回したくなるんですけどねー(爆)
2010/12/12
hirune
奥様ったらエマの行く末を案じていたんだから、どこぞを紹介してくれてもいいのに(T-T)ハキムだって ウィリアムになんか構わずにエマを助けてやれば、エマも幼少時に酷い体験をした故郷に帰らなくてもいいのに。。寄る辺ない若い女性がどういう運命を辿るのか…先が気になる!
2017/12/30
はつばあば
えっ!何これ!凄い先行き不安。エマとウィリアムがキスだけで済んだのは幸いだけどケリーとの別れの後どうなるんだろう。次に進むのが怖いわ(*´з`)。英国も日本も上流階級と平民の差は大きいからなぁ。アベさんやアソウさんだって大金持ちか政治家で力のある所としか縁組みしないものなぁ。進次郎さんのお嫁さんはどこからもらわれるのかしら(#^^#)。
2018/06/05
しゅわ
【図書館】急に読みたくなって、数年ぶりに再読中。二人が知り合うまでの1巻から、一気に物語が動きはじめました。ケリー先生があっというまに退場してしまったのが…物語上は仕方ないけど…哀しすぎる。こういう凛とした女性、大好きです♪ 水晶宮の話は、いくらなんでも係員無責任すぎ!と突っ込んでしまいました。そして…恋するエレノアがカワイイです。
2013/03/07
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