口笛小曲集 (ビームコミックス)
口笛小曲集 (ビームコミックス) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
山川直人の漫画短編集。製作時期がまちまちである事は絵のタッチでわかる。帯の推薦文で森薫とこうの史代が讃えているのでレビューするのも野暮な気もするが、いい雰囲気のある素敵な短編集である。漫画なのに、漫画好きの持つ雰囲気ではなく、本や芸術(漫画ももちろん芸術ではあるが)が好きな人の雰囲気である。SFっぽい綺譚もあるが、私小説のような雰囲気のものに実に味がある。昼よりも夜の良さ、春夏よりも秋冬の良さに惹かれる人には一服の喫茶のような漫画である。この人の漫画の中の町や建物は、目で追っていても飽きない。お薦め。
2019/09/02
nemuro
「2005年8月5日初版初刷発行」。表紙の大半を占める帯には「漫画界の吟遊詩人、その優しく切ない魅力をそっと詰め込んだ、珠玉の作品集」とあった。「モノクローム」(2004年、月刊コミックビーム2月号)から「金曜日」(1997年、同人誌カミナリパンチ・4)まで13篇。「漫画雑誌に描いていないときはカットやイラストの仕事をしながら漫画は同人雑誌に発表していました。同人雑誌は残された最後の場所でした」との「あとがき」。収録の半分以上が同人雑誌での発表作。何気ない日常とか人生の岐路とか。その視線が切なくて温かい。
2023/08/16
akihiko810/アカウント移行中
山川直人の漫画短編集。7/10点 初期作品集なのかな?最近の作品も載ってるぽいけど。 絵柄が独特で、情緒的。どことなく「三丁目の夕日」(西岸良平)ぽさがあるので、ノスタルジーもの長編をやったらよさそう
2023/10/13
magurit
さっぱりとした小品作品集!
2022/09/06
春風のぼる
『金曜日』がいい。
2016/05/16
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