狂乱家族日記 参さつめ (ファミ通文庫)
狂乱家族日記 参さつめ (ファミ通文庫) / 感想・レビュー
星野流人
乱崎家の大黒柱・凰火と、その妻・凶華と凰火の元恋人・死神三番とが形成する、三角関係の物語。凶華様とはいったいどういう存在であるのかということが、遂に明らかに。凶華様と死神三番のエピソードであるが故に、他の狂乱家族の出番は少なめ(特に雹霞)。しかし三角関係の三人だけでも、物語の勢いはまったく衰えず。凶華様の正体も気にはなるが、今回特に注目したいのは、やはり死神三番であろう。般若の面をかぶって素顔を隠し続ける、暗い過去を背負った彼女であるが、最後は報われたようでよかった。
2012/02/26
Yobata
凰火と共に幼い頃から超常現象対策局で育ってきて、千体もの魔物を殺害した称号である死神の称号を持つ死神三番が凰火のもとに戻ってくる。好きか殺すかの二択しかない死神三番にしあわせ家族計画を把握してもらおうと会いに行くも、それを浮気だとし凶華が邪魔しにくる。説明の場として遊園地に行くも凶華と死神の争いは激化し…。さらに凶華の妹を名乗るものの陰謀もあり…。こっちの日日日作品も続きをしばらく読んでなかったのでちゃんと読み終わろう。今回は元カノ的立場として死神三番の知紅が登場し凶華が嫉妬で爆発する話。→
2014/01/23
日奈月 侑子
遂に凶華の正体に深く突っ込んだ巻という感じです。個人的には死神三番は今後の活躍的な意味でも性格的な意味でもお気に入りなキャラなので、読み返しててかなりテンションが上がりました。凶華とわちゃわちゃ小競り合いをやっている死神が生き生きとしてて好きです。子供の視点から見て家族が壊れるのが怖いと思うのは、基本的に何処もあまり変わりはない気がします。 この時点でぽろぽろと名前が出てる今後登場予定の重要キャラの名前に複雑な心境になりつつ。 あと、日記の時系列とラストの凶華の独白のリンクに笑ってしまった。落差が酷い(笑
もっさん
恋人の死神三番と最後の思い出を作るため、2人で遊園地に遊びに行く凰火。何故か凶華もついてきて死神三番と凰火の奪い合い勃発。何とか楽しもうとするものの、凶華の妹を名乗る謎の生命体が現れ、凶華を殺そうとする。ついに、凶華の猫耳尻尾の秘密が明らかに
2011/10/28
愕天王
今回の主役は死神三番。彼女と凰火の関係を主軸として、彼女と凶華様が自分と向き合うお話(簡約:遊園地で大乱闘)。凶華様の生い立ち、携帯電話の謎等が少し明らかになります。『本当の自分』という個を決める上で重要な要素。ありがちですが、心の弱さと強さを感じる一冊でもありました。ちょっと泣けた…。苦労人な執事のおっさんは格好いいです。ヤンデレ気味な死神三番は可愛いです。どうやら当巻までが助走らしく、次巻からさらに加速するようです。ここから大きな流れにのっていくのかな?寧ろ加速しすぎて流れぶっ壊しそうですね。期待大。
2011/08/06
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