声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)
声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫) / 感想・レビュー
緋莢
著者のデビュー作品。高校生の広野はハッカーで、尊敬する“おっちゃん”のOSマニュアルを手に入れるため、池袋のサンシャインで行われる同人誌即売会を訪れる。目的のものを無事手に入れた広野は、“おっちゃん”と共にサークルをやっている人のBL同人誌目当てでやって来た“腐女子”沙奈歌と出会い…沙奈歌が声優志望で、ひょんな事から、広野が その演技練習に付き合う事になります。ハッカーと声優志望という組み合わせは珍しいですし、きちんと展開もあったのですが、どうも自分にはあわず。 この作家とは相性が悪いようです…
2020/07/06
ソラ
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) “孤高のハッカー”を名乗る高校生・広野は、尊敬する“おっちゃん”のOSマニュアルを入手するため、同人誌即売会に乗り込んだ。場内の熱気に圧倒されつつも何とか目的を果たした広野。だが、彼の前に自称“腐女子”の声優志望少女・沙奈歌が現われ、しかも成り行きで彼女の恋の“エチュード”の相手をすることに!はたして二人は“本番アリ”な関係になれるのか!?恋と声に身悶えする、第8回えんため大賞佳作受賞の三次元激LOVEミュージカル、ついに開演。
2007/03/23
サエズリ割津
決して面白い!というわけではないのだけれど、新人賞作品らしい粗削りで不思議な魅力のある話でした。確固たる信念があるわけではなく、腐女子だからという理由で声優をめざす専門学校生の沙奈歌とハッカーの高校生広野が繰り広げるラブコメ作品。沙奈歌の演技力向上のために始めた恋人ごっこが、少しずつ本物の恋愛に発展していき、互いに不器用で惹かれあっているのに思いが通じ合わない感じが最高に甘酸っぱかった。それといい具合でリアルとファンタジーが混ざっているのでそれも物語に惹かれた要因かな。
2016/12/13
マギカ鍋
大学受験を控えたハッカー少年は声優を目指す少女と出会う。二人は未熟だが少年は己の道は個人の努力でと、少女は仲間とともにと。少年は交流を通じ、その価値観の違いや人の気持ちを知り自分の中の恋と矛盾に向き合っていく。設定はそれ程生かされず少年の強がった語り口には好みが分かれそう。ただ後半の、余裕がない時に本当に理解して欲しい人への気持ちが伝わらぬもどかしさには感じ入る部分が。本当に伝えたい事も伝わらなければ正論も意味を失い不用意な言葉は本意を見失う。恋愛なら尚更。何かに縛られる事なく素直に伝える事が出来たなら。
2013/03/14
あさい
うわー甘酸っぺえ。イベント会場で出会った、声優の卵とハッカーの恋愛物語。恋愛ド初心者の主人公が、声優の卵との距離が近づいていくにつれてどうしたら良いのかわからなくて混乱していったり、スタンスの違いで二人が離れかけてしまうのももう全体的にとにかく甘酸っぱい。読んでてこっ恥ずかしいし甘酸っぱい。たまらない。クラッキングの描写はちょっとこれはwwと笑ってしまうぐらいファンタジーだけれども、黒玉も含めたらまあ物語自体がファンタジーか。ヒロインは腐女子というより声優の卵部分ばかりが強く出てた。
2016/09/30
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