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熱帯少女 (IDコミックス 百合姫コミックス)

熱帯少女 (IDコミックス 百合姫コミックス)

熱帯少女 (IDコミックス 百合姫コミックス)

作家
吉富昭仁
出版社
一迅社
発売日
2009-06-18
ISBN
9784758070546
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熱帯少女 (IDコミックス 百合姫コミックス) / 感想・レビュー

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しき

素晴らしい百合短編。想像力を掻き立てる秘密めいた恋とエロス、最高ですわ。何気ない会話の中にふと、好きを感じさせる言葉を挟んで、徐々に距離を縮めていく。と同時に、日常に潜んだエロも浮かび上がってくる。スイカの果肉、砂糖に群がるアリ、一過性の夕立、汚い心を洗い流すせせらぎ。こういう婉曲的な表現がいじらしくていいんですよねぇ。私のお気に入りは「sketch」。スケッチをしている果物を食べちゃう女の子が、好きな子の似顔絵を描くんですけど、観察するシーンがいい。「じっと見ていると食べてしまいたくなる」なんて特に。

2017/08/21

フルタワ

海はそんなに無いのに水着率高っ。そして全裸はあるけどキス止まり、爽やか……っ。この本に出てくるCPってみんながみんな互いに思い合っている状態から始まるから葛藤とか背徳感は感じられないけど、だからこそその分キラキラした夏の思い出という印象が強調されて見えるように感じた。愛になる前の恋みたいな状態が夏のあれこれに演出されると、どうしてこんなに“儚くも美しいもの”ってイメージになるんだろうか。

2013/06/11

リチャード

あとがきにも書かれていたけど、どの話の2人にもちゃんとその後の人生があることを想像させてくれる短編集でした。

2020/09/23

kujira

日常から切り離されたような、本当に「世界にあたしとあのこ、ふたりきり」みたいな世界。濃密でありえろす! であり。

2009/09/09

エロさが「エロかわいい!」とかいう甘いものじゃなくて、これを読んでハァハァ言ってる人が想像できちゃうような「いやらしい!」って感じなのに、なぜだか夏の情景が詩的で胸にしみいる。涙が出そうになってしまう。この短編集に全編に共通してある要素、「少女」「夏休み」「登場人物の少なさ」というのがこの詩的で儚い空気を作り上げていると思う。しかし、やはりエロい。吉富さんは重くなってしまうようなことをサラッと軽く(それこそエロくだったり)描くのでそのバランスがすごく読んでて気持ちいい。

2009/06/18

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