瑠璃色の夢 (IDコミックス 百合姫コミックス)

toto

大人百合メインの短編漫画集。展開にひねりを効かせつつも普遍性は失わない、個性豊かな恋愛劇がとても面白いです。普通だからこそ予想を裏切ることもあり…な表題作、意外な展開に驚かされるもある意味恒例のオチ？な「ハニー＆マスタード」、亡き夫を物語の中核に据えるという百合漫画としては異色ながら、２人の抱える喪失を叙情的に描く「追憶」がお気に入り。時期的に少々前の作品ながら古さの全く無い、センスの良さを感じる作品でした。

2015/11/21

高島津諦

珍しく百合漫画読んだ。面白かった。大人の百合好きだし、年の差好きだし、いやー。絵が全体的にシャープな部分と丸っこい部分が両立しててみやすくていい。嫉妬とかすれ違いとかでちょっと読んでて気持ちがモゾモゾッとする部分を作りつつ、ふわりとした結に結びつけるので読後感が良い。一番好きなのはハニー＆マスタード。年の差四角関係ステキ！

2012/12/03

古槍新垢

先にハニーマスタード２を読んでいたので１は終始ニヤニヤが止まらなくてニヤニヤ。最初の朝チュンの話と未亡人の話が印象深い。生々しい作風ではないけれど、森島先生の作品は同性愛についてちゃんとしたスタンスがあって好感がもてる。腐女子の話は羨ましすぎるだろ……なにあの歩く萌えの塊みたいなヒロイン、可愛すぎる。しかし百合は世界観が繋がっている話が多いなぁ。もっともっとその作品の世界に浸れるというのは、嬉しい悲鳴ではあるけれど。

2011/02/17

夏

色んな女子カップルを色んな角度から語っているので、お腹がいっぱいに「百合」ってものが楽しめる。ほぼ全話に小動物のようなつぶらな目をしたとっても素直で真っ直ぐな女の子が登場するけど、これは森島さんの好みか、はたまた自分自身か。とにかく、そういう子の存在が、このマンガを安心して読める前向きなものだというオーラを産み出している。「うまくいき過ぎだろ！」とかいうツッコミすら笑顔で引っ込む。最後の話は、萌えとかそういう問題じゃなくてニヤニヤしてしまいました。

2009/08/26

Glenn

女性同士の恋愛を現実と捉えながらも、それが彼女達にとっての夢であるかのように、幸せな形で描いてるのがとても素敵。森島先生の百合への「好き」がこれでもか！と感じられる、まさに珠玉の一冊ですね。

2009/08/20