二枚目: 並木拍子郎種取帳 (角川時代小説倶楽部)
二枚目: 並木拍子郎種取帳 (角川時代小説倶楽部) / 感想・レビュー
よっち
松井今朝子さん著書の4冊目。武家出の拍子郎が芝居の台本の種にと世間の噂話を集め、その事件を解決する、シリーズ2作目。芝居に男女の恋愛話はつきものなのに、その方面にいまいち疎い拍子郎さん。輪廻の家では人妻の不義密通にわなわなと憤慨していたのに、同じく既婚者である師匠の不義にはやけに同情的。「女には男の切ない気持ちはけっしてわからぬ」とか…さすがに小でんが不憫過ぎた。
2012/06/02
宮永沙織
本交換会で出会った『一の富』の続編。やっぱり面白い。狂言作者の並木五瓶が、芝居の種に使えそうな世間の噂を弟子の筧兵四郎に調べさせ語らせる。この形式で五瓶が安楽探偵であれこれ謎をとく。
2010/06/11
星落秋風五丈原
時折彼女の文章からは、こちらの感情を引き絞られるような、きりり、 きりきり、という音さえ聞こえてくる。 ただ一つ、苦言を呈させて頂ければ、物語を語りすぎるきらいがあった。 「ああ、このへんで、もう筆を止めておいて。 ここからは、私が感じ取ったり、察する分だから。」 って思っているのに、主人公に関する生き方や物語の主題が延々と続くと、 こちらが想像する楽しみを奪われたような気分になった。 但し、初期作品から、段々にこの傾向は抑えられてきてはいる。
2004/02/11
司
続き物だと気付かずに手にしたので、伏線がわからない!でも若い二人が爽やかで面白かった。『東洲しゃらくさし』の五瓶が主人公の師匠として出てきます。
2011/09/28
harak
年の離れた兄が捜査関係者で本人は自由にやってる素人探偵、という設定は使いやすいのかな?^^面白かったです。若いお二人の行く末が気になります。
2010/05/12
感想・レビューをもっと見る