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ゼウスの檻

ゼウスの檻

ゼウスの檻

作家
上田早夕里
出版社
角川春樹事務所
発売日
2004-11-01
ISBN
9784758410403
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ゼウスの檻 / 感想・レビュー

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Yuna Ioki☆

1215-418-9 ☆神在フェス☆No.1 地元在住の作家さんだったのかあ。SFとジェンダーの問題をテーマにした作品。エンターテインメント性にはあまり期待しないほうが良いが、自分とは違う者達とどう関わって行くのかを考えさせられる。ただし、火遊びしちゃったハーディングには同情の余地なし( ー`дー´)キリッ

2015/10/04

風里

序盤のジェンダー論の辺りは挫折しそうなくらい読み進まず。 でもここを読んでおかないと世界観が脆弱になる。 近未来に起こり得そうな設定故に臨場感が出る。 現実にも言えることは、やれることとやっていいことは必ずしもイコールではない、ということだろう。

2018/07/17

ymartak

人類のフロンティア最前線の木星宇宙ステーションで発生するテロを縦軸として、人工的に両性を持つグループとの間に起こる軋轢を通じて身体的・心的・社会的な性の多様性に伴う問題点を冷徹に思索する作品。一元的な性的強者弱者の論理を超え、多様性・複雑性を極限まで尊重する果てに現れる地平にまで拡がる思索のスケールに圧倒される。登場人物それぞれの背景もしっかりしていて、ストーリーの楽しさと思考の深さが両立した良作。

2013/09/27

Te Quitor

男と女。両方の性を持つ両性人種「ラウンド」が木星で生み出され、社会を構成していた。自らの性別についでどのように向き合うか。登場人物それぞれの視点から物語が進む。単一の方向からではなく色んなモノの見方が出来る良い小説だと思う。人類の多様性について問いかける作品。壮大だね。物語世界と扱うテーマが興味深い。難しいテーマだが読んで良かった。それにしても上田作品は中年男性の登場率が高いね。

2015/05/15

kanata

上田作品2つ目。実際には木星内での出来事だが、宇宙の大気を感じる物語であった。遠く離れた木星に設けられた特区に住む両性の存在。火星や地球から、研究対象として作られた両性の人間たちを守りに、20人のチームが2つ揃う。両性を撲滅する目的のテロ組織に迎え撃つために。前半は、蓮川がもっと登場するものだと思っていたが、もしかして、前作(上田さんとしては「この本はその続編ではない」そうだが)のほうの登場人物なのだろうか。エウロパとイオという氷と火山の塊が、両性と単性(男性または女性)の象徴のようで不思議な魅力を放つ。

2017/12/23

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