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オトナの片思い

オトナの片思い

オトナの片思い

作家
石田衣良
栗田有起
伊藤たかみ
山田あかね
三崎亜記
大崎知仁
橋本紡
井上荒野
佐藤正午
角田光代
出版社
角川春樹事務所
発売日
2007-08-01
ISBN
9784758410861
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オトナの片思い / 感想・レビュー

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ふじさん

まさしく大人の片思い、恋する気持ちを軽妙なタッチで綴つた短編集。書いた作家の顔ぶれを見て手にした本だが、どれもクオリテイーが高く読んで得した感じ。良かったのは、石田衣良「フィンガーボウル」、大島真寿美「小さな誇り」、橋本紡「鋳物の鍋」、角田光代「わか葉の恋」です。大人の女が年若い男の子に惹かれ心をときめかす、思わず笑ってしまう。何でもない日常、単調でつまらない毎日、突然訪れる恋。大人の片思いって、こんなに人生を楽しく、味わい深いもにしてくれる、読んでいて可笑しくも嬉しくなった。

2024/05/14

モルク

大人の片思いをテーマとした11人の作家によるアンソロジー。友人の恋愛話を聞いてあげているような気持ちになる。大人だからかえって突っ走ったり出来ず、どこかに躊躇があったりするのが納得。三崎亜記さんの「Enak!」が特にお気に入り。゛影なき者゛という存在もファンタジー。またこのアンソロジーを通じて栗田有起さん大崎知仁さんなどの初読み作家さんと出会えた。アンソロジーはそういった嬉しい出会いがあるから手にしたくなる。

2018/12/01

chimako

片思いだから、終わってしまう恋も期待の持てる恋もある。どれも面白かった。久しぶりの作家さんもはじめましての作家さんもどの話も嫌な感じがない。大人になれば色々ある。別れたけど何となくお互いが気になったり、うんと年下の男の子にときめいたり。そこは上手く自分の気持ちと折り合いを付ける。さっと読めて気持ちが重くなることも浮わつくこともない。初出が2006年~2007年。時代もあるだろうけど落ち着いた上質のアンソロジーだった。

2024/05/19

おくちゃん🍎柳緑花紅

オトナっていうからもっと年齢が上のお話かと・・・30代から40代そこそこの女性のお話じゃん。切なくて、さばさばしていて、前に進めなくて。。初めての作家さんの中で山田あかねさんの「やさしい背中」が良かったなぁ。他の作品探してみよう。

2013/02/02

みっこ

一口に片思いと言っても、かなりバリエーション豊か。純粋な片思いから不倫、離婚した夫婦まで様々でした。オトナの恋は一筋縄ではいかない。ある話のある登場人物が発した言葉で、私のために書いてくれましたか?と勘違いしたくなるような一節があって、何度も読み直してしまった。それがどこなのかは言わないけれど。片思いって時に楽しく時に切なくて、でも本当は一番幸せな恋の形なんじゃないのかな、なんて思う。それにしてもトリを飾る角田光代さんの筆力!やっぱりすごいなぁ。

2015/05/31

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