晩夏光
晩夏光 / 感想・レビュー
RIN
角川春樹賞受賞のデビュー作で初読みの作家さん。香港を舞台にマイルドな裏社会に棲息する日本人・新田悟が主人公のソフトなハードボイルド(?(笑))。読メの皆さんのレビューにも散見されるが、中盤までは独特の雰囲気があっていい感じだったのにプロローグが最後まで続いてしまった、という印象。ぼんやりした朧月のようなムード小説、かな。
2014/08/31
TANGO
2012年、夏、香港を舞台にしたハードボイルド。混沌とした街の熱気と冷気が感じられ、主人公のサトル始め、登場人物それぞれに悲しみを抱えている。その中で起こった事件から見えてくる真実に、彼らは救われただろうか。
2013/10/05
myunclek
装丁は今野敏風、中身は馳星周を彷彿させるのかと期待して手にしましたが…。つまらない訳じゃないけど、話のピークが訪れないままに終わってしまったという感じでした。登場人物は香港の裏社会で生きているものの、心に傷を持つ悪党ばかり。強烈なハードボイルに徹底しているわけでもなく、主人公の亡くした妻に対する思いも断片でしか現れない。正直なところ、中途半端で物足りなかった印象。
2013/12/24
NAOAMI
こーゆーのをハードボイルド小説というのか?主人公が置かれた空虚が物凄く「無責任」で、あげく傷心旅行で裏社会に身を貶めることが?なんだかんだ伏線を張りつつ、事の顛末は、裏社会の秩序・均衡を保つ判断でしかないなんて。善悪が明確でないどころか、全部「悪」。主人公がひたすらカッコイイとか、展開がムッチャスピーディとか、最後にどんでん返しとか、そーゆーのないんかな。こんな生意気言っちゃ、歯を2、3本折られちゃいそうですが。。。許すとか、救いとか、似合わないまとめも、わけわからんでした。
2013/10/06
mitsuru1
角川春樹小説賞受賞作。香港を舞台に流れて来た日本人を主人公にしたハードボイルドノワールかな。ちょっと軽いような感じだが。文章は割と好み。次作(多分)も図書館にあったので読んでみたい。
2015/09/24
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