猫に知られるなかれ
猫に知られるなかれ / 感想・レビュー
ミカママ
スパイものかぁ、ちょっとなぁ…とページを捲りはじめたら、手が止まらなかった。戦後まもなく占領下の日本。戦争によって骨抜きにされた男たちが、日本の復興のため設立した秘密機関「CAT」と、その知られざる暗闇。勝手知ったる東京駅、渋谷近辺を思い、当時の風景を想像するも楽しい。フィクションではあるが、登場人物を彷彿とさせる実在の人物は存在したのだろう。総じて言えばこれは「男性による男性のための作品」。カッコいい。深町さん、これで一皮剥けたんではないか?
2022/01/08
いつでも母さん
久々の深町作品、期待を膨らませて読む。嗚呼、物足りないよ~戦後の混乱期、占領下の日本を立て直すべく出来た秘密組織CATの話。生き残るため二重三重のスパイ戦、そこは深町作家、勿論肉弾戦・ドンパチも有る有る(汗)主人公・永倉が幼馴染の香田との闘いの第4章はちょっと切なくて良かったなぁ。まだまだ皆が『戦争』を『敗戦』を引きずっている時代・・これはシリーズ化ですね!お待ちしてますよ。出来れば早めにお願いします!
2015/12/09
ゆみねこ
戦後日本の、GHQ統治時代。戦争の影と闇を背負った男たちの戦い。この時代の話、結構好きです。
2017/01/30
ゆりあす62
図書館本。★★★☆☆ 彼らにはまだ、戦争は終わっていなかった。太平洋戦争でやっと帰ってきた彼ら。昭和20年代、焦土と化した東京で今度はGHQ、ソ連、中国共産党、中国の国民党のスパイとなり敵を騙し、欺き、そして力ずくでの抗争。やるかやられるか。望んで行った戦争ではない。命あって帰って来たのにさまざまな権力に心ならずも使われていく彼ら。彼らの戦争はいつ終わるのだろう。
2016/03/12
Yuna Ioki☆
1219-422-13 深町秋生版「ジョーカー・ゲーム」といった感じの作品。戦後の混乱期をスパイ活動をしながら生き抜く苦労が書きたかったのかな。「ジョーカー・ゲーム」ほどは楽しめなかった。
2015/10/06
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