KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

サーベル警視庁

サーベル警視庁

サーベル警視庁

作家
今野敏
出版社
角川春樹事務所
発売日
2016-12-31
ISBN
9784758412988
amazonで購入する

サーベル警視庁 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

今野敏は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、明治浪漫政争推理小説といった感じです。明治時代の大立者、文豪等が多数登場して楽しめました。少し大風呂敷を広げ過ぎた感じもしますが・・・長州族は何時も嫌われている感じですが、実際はやはりそうだったのでしょうか?

2017/02/13

まこみん

明治38年7月日露戦争の頃、警視庁第一部第一課の米沢出身の岡崎巡査が主人公。不忍池での水死体から始まって同じ手口の連続殺人事件へと。この頃の薩長の優位性や、内務省と陸軍省の立ち位置、ドイツ派とフランス派の対立等初めて知る事(忘れ去ってた?)も沢山あった。西欧化を急ぐあまりに日本古来の物事を全て捨て、公用語をドイツ話にという強硬論。黒猫先生(夏目漱石)や小泉八雲やラファエルの話、幕末を生きた新撰組齊藤一の登場も嬉しくなる。恐貫禄の山縣有朋。今野さんの警察小説、明治編も楽しかった。続編も期待出来るかな。

2017/05/06

まちゃ

明治38年の警視庁を舞台にした警察小説。藤田五郎(元新選組三番隊組長の斎藤一)、夏日漱石、小泉八雲、ラファエル・フォン・ケーベルなど実在の人物も登場し、読み応えがありました。鳥居部長の六方詞(ロッポウコトバ)、刑事たちの出身、藩閥政治への批判など、明治という時代の雰囲気が感じられる作品でした。

2017/06/16

やま

日本は、明治期いままでの良き日本を捨てて、すべてを先進国の欧米にならおうとした。その中でも、ドイツに追い付け追い越せと焦る、長州閥のドイツ派の内務省や、軍が山縣有朋伯爵の意向を忖度してフランス派の将校を冷遇したことが物語の発端でした。東京帝国大学文科大学の講師で、国民が話す言語を日本語からドイツ語に変えてドイツにならおうとする急進的な高島良造が殺されます。次に陸軍省軍務局軍事課長で長州閥のドイツ派軍人の本庄啓史郎大佐が殺され。高島を守っていた内務省の間諜が殺されます。すべて同じ手口で同じ凶器です。→

2022/11/26

ダミアン4号

日露戦争戦勝ムードに沸く都下、上野不忍池で死体が発見されたという連絡が警視庁に入る…現場に急行した巡査達が見たのは鋭利な刃物でひと突きされた学者然とした被害者…相当な腕前の持主による犯行という目算はつけたものの犯人に結びつく有力な物証、目撃情報等は得られず…程なく被害者の身元が過激な思想を抱いた大学教授と判明するも被疑者特定の前に第二の殺人事件が…今は現役を引退し女学校の庶務をしている藤田五郎こと元新撰組三番隊組長“斎藤一”が事件解決に一役かう物語。斎藤一…幕末、激動の時代を生き抜き明治の世になってからは

2017/08/06

感想・レビューをもっと見る