にほんの詩集 谷川俊太郎詩集
にほんの詩集 谷川俊太郎詩集 / 感想・レビュー
アキ
角川<にほんの詩集>の一冊。1949年の初期詩篇から、ポピュラーな詩「二十億光年の孤独」や、大好きな詩集『あたしとあなた』から4篇、未刊詩篇、『みみをすます』より「ぼく」と「あなた」まで。巻末エッセイは覚和歌子。本文イラストは西淑。詩集は何度も読む。思わず手をのばしたくなるシンプルな装幀とサイズ感が大事。「ある女の子の言い分」浅間山での女の子のつぶやきが好き。“わたしもここにくるとむくちになる。とかいではことばがないとふあんだけれど・・だってせかいはにんげんがつくる<いみ>でできているわけじゃないから”
2022/06/15
那由多
〈朝〉〈僕と神様〉〈かっぱ〉〈いるか〉〈朝のリレー〉〈夕焼け〉〈母の日〉〈ぼく〉が特に心に残った。巻末の谷川さんエピソードも良かった。
2022/06/24
雲國斎
谷川先生の最新自選詩集。初期詩篇中の詩は、情けないことに???な作品ばかりでしたが、教科書でおなじみの「生きる」「いるか」「朝のリレー」などいつ読んでも楽しい。「はにかむ」「おとなしいおに」「母の日」なども好きだな。氏には小中の教科書に掲載された詩が多数ある。おそらく日本人の半数以上は一度は谷川さんの詩にふれているってことだ。すごいな。そういえば歌手の中島みゆきさんの卒論も確か谷川論だったなぁ。
2022/05/18
葉鳥
自分にはまだ難しい。教科書で馴染みがあるせいなのかもしれないが「生きる」「かっぱ」「いるか」が好き。「オンナの言い分」の最後、「私という器を私は大きく深くしていきたい 私にひそむ少女も老婆も殺さずに」って表現が良かった。
2022/07/17
HaruNuevo
詩人として、言葉や抒情性を大切にしつつも、現代の科学技術のエッセンスと人との関わり合いも包含しながら作品を発表しつづける谷川さん。『20億光年の孤独』『生きる』あたりは特に強い印象を受け、巻末収録の『ぼく』『あなた』の世界にどっぷりと浸ることが出来た。
2023/06/02
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