にほんの詩集 中原中也詩集
にほんの詩集 中原中也詩集 / 感想・レビュー
ルカ
図書館で偶然出会った新刊の詩集。一度は読んでみたいと思っていた中原中也の詩。 正直難しかった。だけど、幾つかの詩は、私に懺悔や共感そして生と死への苦しみを与えた。 ひからびてひからびて、最後の一滴までも絞り出した心の声を聞いた気がした。
2022/07/26
テツ
『山羊の歌』『在りし日の歌』からの抜粋。私生活の頭のおかしい(まだ柔らかな表現)エピソードからは想像もできないような、美しく悲しい詩を久しぶりに目にすると、中也いいなあと思いますね。ぼく自身には親がいないので、親子の情愛みたいなのには正直リアリティがないのですが、昔初めて長男の文也の誕生と死に纏わる感情の叫びの詩に浸ったときに、何となく何となくその深さに触れられたような気がしました。詩は意味を考察するものではなく、ただただ浸るものというのが理解できる気がする。リズムと言葉と漏れ出す感情に浸れ。
2023/04/17
ao
「汚れつちまつた悲しみに」が1番好き。
2023/02/22
ブルーツ・リー
詩は分からんなあ~。 一応純文学を書いている手前、詩の事も知っていなくてはいけないと思い、読んでみたが、自分は文章の「意味」をどうしても考えようとしてしまうため、詩って、多分そこじゃないと思われるのですよね。 谷川俊太郎が「詩は意味を考えるものではなくて、味わうものだ」と言っているように、いくら意味を考えた所で、本質的な所にはいけないのかも知れない。 自分の場合、意味が分からない文章が出てくると、味わうのではなくて、何とか意味を捉えようとして深く考えてしまうため、読むのに大変に時間がかかった。
2022/09/14
aoto
中也の言葉はどうして胸を打つのだろう。春日狂想や昏睡などは死と向き合っている姿が描かれるのだけど、その寂寞とした情感が伝ってくる。死を考えるときの道筋のようなものが手にとりやすいのだろう。少年時や蜻蛉に寄すはノスタルジーが鮮明な描写で描かれる。その色彩や風景構図がなんとも素敵。
2022/07/24
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