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先祖探偵

先祖探偵

先祖探偵

作家
新川帆立
出版社
角川春樹事務所
発売日
2022-07-15
ISBN
9784758414203
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先祖探偵 / 感想・レビュー

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夢追人009

新川帆立さんの5冊目は単発物で全5話収録の連作短編集ですね。本書のヒロインの邑楽風子(おうらふうこ)は孤児の身の上で姓は拾われた土地の名前で名は演技が良いからと名付けられた依頼人のご先祖様を調査する先祖探偵で、著者の作品には意志の強い人物が多く登場しますが、天涯孤独でありながらひとででも淋しくない決して負けずにもっと強くなれると信じる強靭な性格の人物ですね。依頼人を調査する内に次第に犯罪事件や厄介事が浮かび上がるというハードボイルド調の物語で、また日本全国の土地の名物料理が紹介されて食欲をそそられますね。

2023/07/23

うっちー

また、新しいシリーズですが、なんか同じような感じ

2022/08/06

旅するランナー

東京谷中のへび道と呼ばれる路地に事務所を持つ先祖探偵。戸籍をたどって、ファミリーヒストリーをめぐる。ストーリーに、主人公が訪れる地方の歴史·風習·名物を絡ませるのが面白いです。新しいカテゴリーを切り拓いた感じ。千疋屋フルーツゼリー·空也もなかなど、手土産選びのセンスも高いです。捨て子だったという主人公本人の両親の秘密が徐々に分かっていくミステリーも読みどころで、終盤に向かって深い読みごたえにおおわれてきます。

2023/01/03

とろとろ

この作家さん最近集中して読んでいるな。前の公取の話2冊は、そもそも公取の権限が限られているから、小説でもその範疇でしか書けないというジレンマがあったのでは?。その点、こちらの表題だとかなり自由に行動出来るから、従って小説の中でも大胆な展開が可能なんだなと思ったよ。最後のオチは大団円だったけれど次の伏線も張ってあるように思う。こっちの探偵業の続きの方がはるかに面白い話になるんじゃないかな?。文中「キミン(棄民)は戸籍を取れないが、キジ(棄児)なら戸籍を取れる」と言う一文が俊逸で、これが話の発端だったんだな。

2022/11/14

さんつきくん

NHK「ファミリーヒストリー」が好きな私にとってはドンピシャな一冊。連作短編集。主人公の邑楽風子は依頼人の先祖を探す探偵をしている。それぞれの章ごとで受ける衝撃は異なるが面白い!依頼人の戸籍を遡り、先祖の戸籍にある住所へと出かける。地元の人に聞いたり、図書館で調べたりと詳細を探る。その過程で意外な真実に読む側もびっくりしたり。岩手県遠野に行って、依頼人の先祖と地元の人との誤解が現代で和解したり。私も私の先祖が何をやっているの詳しく知りたいと思いながら読みました。最終章では主人公の先祖を辿る旅に出たりする。

2022/09/22

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