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流れる砂 (ハルキ文庫 あ 10-4)

流れる砂 (ハルキ文庫 あ 10-4)

流れる砂 (ハルキ文庫 あ 10-4)

作家
東直己
出版社
角川春樹事務所
発売日
2002-11-01
ISBN
9784758430135
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流れる砂 (ハルキ文庫 あ 10-4) / 感想・レビュー

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ずっきん

お、お、面白かった。二作目にしてこのシリーズは間違いないと確信。四半世紀前にこんな良質なサスペンスがあったんだなあ。最近は全然読み足りなかったり、冗長に感じたりする作品が多いんだけれど、600ページ越えでこのリーダビリティはいったいどういうことだろう。会話ひとつとってもとにかく丁寧なんだよね。そしてとてもリアリティがある。あー、ワイズクラックってこういうことだ。ウィットもなにもまずはリアリティなんだなあ。国内ハードボイルドと称されてるもので作り物臭くないの初めてかも。「…………」もいまや愛しいわ笑

2022/04/20

セウテス

【探偵畝原】シリーズ第2弾。マンションに出入りする女子高生たちが、訪れている部屋は区役所勤務の男であった。彼の行動確認を依頼された畝原は、やがて元高校の校長である男の父親が息子を殺害、自ら命を絶つ現場に居合わせる。本シリーズは、娘と自分の家族を大切に守ろうとする、主人公の人生を描いている。よって正義だろうが夢だろうが、家族に心配をかける生き方が、どれ程恥ずかしい生き方か知っている事に魅力がある。流れる砂が掴みきれない社会の暗なのか、何故悪い事を行うのか人の心のうねりなのか、遺伝という理由では親は堪らない。

2020/06/16

aquamarine

シリーズ2作目。冒頭から親子心中というショッキングな展開ですが、勿論事件の始まりに過ぎません。続くのは行方不明事件、放火殺人、不正受給、保険金詐欺…。畝原の魅力はなんといってもハードボイルドらしからぬ一人娘のことを第一に思う普通の父親なところだと思います。その彼が一本筋の通った信念で動くのですから惹かれないはずがない。心折れ、立ち止まりそうになった彼が、通帳の入金欄の振込を見て座り込むシーンには一緒に泣きそうになりました。形を変えて流れる砂を、息を止めて一緒になって凄い勢いで追いかけたような読後感でした。

2017/07/16

GAKU

探偵・畝原シリーズ第2作。600ページ強の長編ですが、今回も飽きることなく冒頭から終盤まで読めました。20年ぶりの再読で内容は殆ど覚えていないので、初読のように楽しみました。引き続き第3作の再読へ。

2022/05/19

Zann

★★★★☆畝原シリーズ第二弾。怪しい人の出入りの部屋の調査を依頼される畝原。そして!!その調査が早々に解決Σ(゚д゚|||)!!……ではあるが、不本意な決着ではあり、事後捜査で出てくる事実がなんだか凄い展開に。生活保護費不正受給?保険金詐欺?新興宗教?目まぐるしい展開に、読み手もアタフタ(;◔ิд◔ิ) ドキドキ。。。最後の最後まで気が抜けなかったよ……_( _* -﹏-)_

2017/05/31

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