大江戸亀奉行日記 (ハルキ文庫 ま 9-2 時代小説文庫)
大江戸亀奉行日記 (ハルキ文庫 ま 9-2 時代小説文庫) / 感想・レビュー
ツキノ
以前から気になっていた図書館本。ふふふ、と笑っちゃう。けどこの憤り、人間がもたらしたものなんじゃ?初めて読む松井今朝子作品がこれでいいのか、という疑問も。他も読みたい。
2019/06/26
sa-ki
イシガメたちが暮らす上野不忍池に、上方からはクサガメ、アメリカからはミドリガメがやってきて一触即発。四人の倅と右旋回する石亀慎太郎が若者に人気で、メスたちは亀野千鶴子のフェミ論に傾倒ってなんだこれ(笑) しかも品がない。
2014/06/28
renren
生態環境小説兼現代の風刺的作品。倅と右旋回で泳ぐ石亀慎太郎(男根崇拝的信者がつく)とかフェミ亀亀野千鶴子とか、ほんとにいいのか(笑)。松井さんスゴイなw でも歌舞伎ってできた同時代的にはこういうものだったかもね。刺激的で戯画的。
2011/10/30
tsubamegou
イソップ、あるいは、鳥獣戯画のような寓話。深遠で辛辣な風刺のようでもあり、ただ愚かな亀たちの愚かな話のようでもあり。今までの松井さんの作品とはまったく違っていた。
2010/01/28
読書国の仮住まい
著者初読み。 ボリューム 亀の、亀による、亀のための生体環境時代小説 世界観 上野は不忍池。 そこではイシガメたちがのんびり暮らしていた。 だが人間が無責任に放ったクサガメが、アメリカからミドリガメが繁殖していく。 イシガメたちの中にも誇りを取り戻し決起せよと扇動したり、フェミ論を唱える者たちも現れる。 右旋回、一触即発の危機。 補足事項 巻頭、そして作中に味のある挿絵がふんだんに使われている。 巻末に松井さん本人作詞、作曲、振り付けの鶴亀音頭。 さらに亀の生態図鑑解説。 なかなかの充実ぶりで思わぬ収穫。
2022/03/04
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