酒食生活 (グルメ文庫 や 1-1)
酒食生活 (グルメ文庫 や 1-1) / 感想・レビュー
佐々陽太朗(K.Tsubota)
私が敬愛する山口瞳氏の酒にまつわるエッセイ。山口氏行きつけの店や旨いものの話は酒飲みにはたまらない。まさに垂涎もの。横浜・八十八の鰻丼は食べてみたいが、もう無いのかな。倉敷・千里十里庵で魚料理は是非とも食べたい。金沢・つる幸はちょっと敷居が高いか? 酒を飲めることは幸せだ。山口氏の言をかりると、酒を飲めない人は人生を半分しか生きていないのである。そして酒乱でありたい。乱れぬ酒などつまらないのだ。しかし酒乱なりに礼儀作法はわきまえたい。「軽佻浮薄でありながら立派な酒飲み」でありたいと願いつつ今日も居酒屋へ。
2011/11/16
だーぼう
広く浅くも魅力的だけど、狭く深くも魅力的。何度も文章に触れる楽しさに気付かせてもらった。ブログに感想を書きました。
2015/09/18
金吾
○酒と食を愛している人だなあと感じました。酒の話はかなり面白いですし、食の話はかなり美味しそうでした。作法はそうなのかなあと思う部分もありましたが、楽しい本です。
2023/02/07
テイネハイランド
山口瞳の著作を読むのは「酔いどれ紀行」に引き続き2作目。「あの店のあのメニューは美味しかった」というような単なるグルメ記事に終わらず、文章の随所に、著者一流の観察眼が光るところが、今読んでも楽しめます。ただ、この文庫本は、複数の単行本からの抜粋のためか若干内容にまとまりを欠き、やはりオリジナルの単行本を読むほうがより楽しめそうな気はしました。P.122の相撲場で泣いた話(「浅草 並木の藪の鴨なんばん」---新潮文庫「行きつけの店」所収)が一番印象深いエピソードでした。
2017/09/12
dice-kn
面白かったです。グルメ本というよりは、著者の食との付き合い方、という感じに思えました。かなりのハマり症なのでしょうか、同じ店に連日昼夜通うことは、私にはできないなぁと思いました。
2020/08/02
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