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終の棲家 (ハルキ文庫 せ 2-1)

終の棲家 (ハルキ文庫 せ 2-1)

終の棲家 (ハルキ文庫 せ 2-1)

作家
仙川環
出版社
角川春樹事務所
発売日
2007-05-01
ISBN
9784758432870
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終の棲家 (ハルキ文庫 せ 2-1) / 感想・レビュー

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ダイ@2019.11.2~一時休止

話としては面白かったんですが、タイトルとか主人公の設定もう少し何とかならないものか?

2017/04/01

Tsuyoshi

初のMBA取得者として新聞社に採用されつつも、社会部の現場ではダメ記者扱いされていた主人公の麻倉智子。取材先の独居老人が次々に亡くなっていく事を不審に思い取材とは別に独自に真相に迫る展開。特に事が動く後半からは盛り上がりを見せて一気読み。お互いに心労が絶えない老人在宅医療の厳しい現実やマスコミに取り上げられないと国は真剣に考えてくれないという介護現場の声が印象的であり、考えさせられる作品だった。

2018/03/20

キムチ

筆者初読み。経歴からすると、経験を土台にした展開かと。惜しむらくは、頭がいい方だけに、文体が硬くさらっとは読めない。テーマは超高齢化・在宅介護・医療の関わりの限界など。新人とはいえ、有能なキャリアを持つ女性記者が周囲から浮き、足を掬われつつも持ち前の熱血?で成長していく姿が展開する。サスペンス、ミステリーとはいい難く、結論は当初から予測できた通りにエンド。現実社会からすると当然かと思うが。読み終えて「今、これからの喧騒が文中に舞っている」作品だなぁ~と感じた。これって現実?!と思う人はある意味幸せかなとも

2014/08/13

トラキチ

桐谷美玲主演でNHKでドラマ化を機に読んでみました。仙川さん初読みです。内容的にはミステリー仕立てで介護問題と新聞社内での権力争いを交えながら、社内初のMBA取得者である主人公麻倉智子の成長を描いています。 そうですね、文庫の裏表紙の紹介文の最後に“美人記者”という表現があるのですが、それによって智子に対して男性読者にはより可愛く感じられ、女性読者には逆に反感を買い疎んじられるような構図が読めてきます。 このあたり、少し共感小説としたら弱いかもしれませんね。(→続く)

2014/07/20

zanta

主人公の成長譚としても仕事小説としても面白い。その上に老々介護や終末期医療のこと、孤独死のこと。ミステリーの味付けと盛りだくさん。そしてどの部分も楽しめた。というか介護のこと、終末期のこと。家族のこと、考えさせられた。重いテーマだが、成長譚としては爽やかで、味わい深い。身につまされもする。後悔してはいないけど、父が病気したとき、仕事を失わざるを得なかった事を思い出す。自宅で最期を迎えたいという思いと、子世代の生活基盤と両方成り立つシステムの構築が待たれる。

2014/04/18

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