銀の犬 (ハルキ文庫 み 8-1)
銀の犬 (ハルキ文庫 み 8-1) / 感想・レビュー
ダイ@2019.11.2~一時休止
連作短編集。ケルト民話がベースの物語。表題作が一番好き。
2017/09/14
mocha
ケルト民話を下敷きにした王道ファンタジーの連作短編。死後も無念の思いを持つ魂を、祓いの楽人が竪琴の音で導く。ストーリーに意外性はないけれど、どの話も切なくて美しい。獣使いのヒューと相棒の黒猫の話をもっと読みたい。
2021/06/24
財布にジャック
表紙の青が素敵です!そして、内容も表紙に負けないほど輝いていました。声を失った楽人オシアンと その相棒ブランの物語で、ケルト民話が根底にあるそうですが、ケルト民話に疎いので全くのオリジナルとして読んだため、かえって新鮮な気持ちで受け止められて良かったと思います。悲しいお話ばかりですが、何故か惹かれてしまいます。このお話の続編も楽しみに待ちますが、その前に光原さんの他の本ももっともっと読んでみたくなりました。
2012/03/30
Rin
読友さんレビューより光原さん2冊目。全開よりも好みの内容。ケルト民話が元となる物語りで、音楽がすべての根底に流れている。1話ごとに後悔や、悲しみ憎しみ。あの時に戻りたいという強い想いがあって、苦しみを生んで捕らわれている人がいる。音楽で癒し、解き放っても、どこかに寂しさ、ほんの少しの苦さが静かに漂っている世界。音楽が力、奏でる者が背負うものの大きさと、彼らの歩む先。そこでの新たな出逢いと、語られる一人ひとりの物語りをまた聞きたい。彼らの過去も明かされず、謎もあるとのこと。続巻が出るのを待ちたいと思います。
2016/04/27
ぶんこ
さまよっている魂を導いてくれるのはオシアンとブラン。 ケルト民話に触発されて生まれた短編集。 成仏出来ずに彷徨わざるを得ない心が切ない。 言葉を失い、竪琴の音色で穏やかで心癒される世界に誘う。 オシアンもブランも身を削るような苦しみを伴いつつも、一途に立ち向かう姿に泣かされます。 お正月にふさわしいファンタジーを読んだ気分です。
2016/01/02
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