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せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫 あ 14-2)

せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫 あ 14-2)

せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫 あ 14-2)

作家
青井夏海
出版社
角川春樹事務所
発売日
2008-09-01
ISBN
9784758433662
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せせらぎの迷宮 (ハルキ文庫 あ 14-2) / 感想・レビュー

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へくとぱすかる

転校生の孤独とは、周囲が受け入れてくれないことに原因があるのでは? 子どもは先のことを読まないし、考えない。条件によっては、大人以上に残酷な仕打ちをしてしまう。視点人物の史が、ラストではずるい優等生に見え、鮎美が神対応してくれたように思える。しかし秘密のグループはどうなのだ。彼女たちには責任は問われないのだろうか。結末を読んでもなお、もやもやしたものは残る。小学生の日常とはいえ、苦い。

2017/08/31

たぬ

☆4 実にメンタルを削られる作品だった。小5女子面倒くせえ。この年頃の女児って「みんなちがって、みんないい」? 何それ? 状態だよね。工藤さん絶対にトラウマになってるでしょ。あんな陰湿なことされて良い思い出になってるわけがない。ラスト、「嬉しかった」とは言ってるけど笑顔であるとは書かれていないのが意味深。

2021/10/18

ist

子どもの時の史の感情はよくわかる。 のけ者にされるのはイヤだから秘密を暴いてでも知りたい。仲間にしてほしいと思いながら、建前や大人の目を気にして、ちゃんとしてない多美みたいのがムカつくっていう複雑な感情。 遊びで秘密のグループ作るのも、まあこの年頃ならね。普通だよね。 ハキハキしなくて、打っても響かない、コミュニケーションに難がある転校生を邪険に扱ってしまうのも分かる。 文集でイジメたのは黒歴史で葬りたいだろうなあ。 でも大人になっても人格的に史は成長してなさすぎでは?

2017/09/24

Walhalla

小学校時代の恩師が定年を迎えるとき、ふみ(=主人公)は自分のクラスの担任をしてもらった年だけクラス文集が存在していないことを知り、その謎を追いかけるといったストーリーでした。 小学校の高学年ぐらいでは、一般的には男子よりも女子の方が精神的成長が早いと言われていますね。 いわゆる「女子グループ」の内情は、私にはあずかり知らない世界ですが、こういう出来事って、起きるものなのでしょうか。

2016/01/06

kotono

女子特有のグループが描かれていて、自分が小学生の頃もこんな感じだったかもしれない…と苦しくなった。自分だけ仲間外れにならないよう、クラスの中でのリーダー的存在の子に気に入られようと必死になったり。「秘密」を共有できることに喜びを感じたり。終わり方は爽やかなのかもしれないが、なんだか嫌な気持ちが残る。

2018/02/17

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