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彼女の命日 (ハルキ文庫 に 2-9)

彼女の命日 (ハルキ文庫 に 2-9)

彼女の命日 (ハルキ文庫 に 2-9)

作家
新津きよみ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2008-10-01
ISBN
9784758433754
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彼女の命日 (ハルキ文庫 に 2-9) / 感想・レビュー

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菜穂子

毎年命日になると甦り、誰かの体を借りて自分が知りたかったこと追っていく。若くして死んだなら後に残った人達の反応もその後も興味ある。死んだら何もわからないもの!でもこのお話は甦るたびに、宿った人に迷惑をかけていないか…と益々心配事が増えていくではないか!「死んだ時に誰が笑っているか見てやる」なんて恐ろしいことを言った上司のおばあさんの話はさて置き、会いたい人には生き返って会いに来て欲しい。トンボでも蝶々でもいい。ちゃんと分かるようにサインを送って!

2018/05/15

おかだ

う~ん、設定や流れは面白いんだけど。なんとなく登場人物に共感できず。特に妹の夏美はなんだかなあ。単純に嫌な奴だった。自分が死んだ後の世界というのは、見たくないものだなあと思った。周囲の心変わりや自分の存在感が薄れていくのを目の当たりにするのは辛い。この作品、死んだ主人公が命日に蘇る度に少しずつ人と関わり心境を変化させていくのが面白い。生きている人だけでなく死者も時と共に成長するのが斬新だった。

2015/09/24

みち

正直、この本を読んで、自分がもし死んでも、よみがえりたくないなと思った。自分の良いように自分の物語を終わらせたいからかな。でも殺されたのだったら違うのかな。うーん、考えさせられた。

2012/12/02

あつ子🐈‍⬛

再読。新津きよみさんの本は、女性の心情を繊細に描いたものが多い。私も女だからか、時に嫌~な気持ちにさせられることもあり、故にそう頻繁には読まない。 『彼女の命日』でも、主人公の葉子を苛つかせる母や妹がキツかった。特に妹。甘えよって。 結局、死者のことは置き去りにして生者は進んでいく。でも一年に一度くらいなら、いいと思うの。 葉子ヤッチマイナァ!(キル・ビル調で)

2019/10/08

seiko★

ある日突然、通り魔に殺されてしまい、命日に他人の身体を借りて一日だけ蘇る葉子・・・知りたくないこと、見たくない事が解ってしまい戸惑う。切ない。生前はひとりで家族を守っていたと自負して勝ち気に突っ走っていた葉子だが、蘇る度に皆の気持ち、考えを知り独りよがりなところを反省して、優しく思いやりのある女性に代わっていく様が素敵。そして犯人が捕まる。犯人が捕まった5年目からは、きっと成仏してみんなの幸せを見守っていることでしょう。

2024/05/27

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