ひとごろし (ハルキ文庫 あ 18-1)
ひとごろし (ハルキ文庫 あ 18-1) / 感想・レビュー
アッシュ姉
人との距離感を間違うと大変なことに。他人、恋人、家族であっても、近すぎても遠すぎても難しい。何だか身につまされる話でした。極端な性格の登場人物ばかりでちと疲れました。にょほ~!ぶたぶたさ~ん。しもた、ストックないわ。
2017/03/09
Yun
フリーライターの野本は、人と深く関わりを持つのが疎ましく、煩わしく思える人間。だから自分の周りには人の事を干渉しない人達ばかりを置きたがる。ある日、馴染みの店で水内弓恵という存在感の薄い女と出会う。徐々に弓恵に惹かれていくが、彼女の過去が気になり始め…。登場人物が皆少しずつおかしい。共感を持てないまま終わってしまった。やたらと眼を見たがる主人公と、翳(かげ)と言う言葉を多用していることも気になる。この翳に何か意味があるのかと思いながら読んでいたら何も無かった。イヤあったのかな?
2016/08/05
miwapicco
2度目。まあ、出てくる女性がみんな嫌な感じ、、、ゲンナリ。多分、多用される会話の、喋り方が嫌な女性のリアルすぎて、イラつくんだろう、、 でもまた読む
2017/08/25
葉芹
良くも悪くも明野照葉。文章はうまいのにテーマが安っぽい。
2012/06/14
田中峰和
自己愛の塊の異常者たちは、他者の思いに無神経になれる。夫と愛人を殺害した弓恵だけでなく、家族の愛さえ鬱陶しい泰史、家族愛しか認めない妹の萌子もバランスを欠いているが日常生活には耐えられる。ただ一人、2人殺害しても6年で出所してしまった弓恵だけは、知人からも異常と見られる。萌子が殺害されたと確信しながらも、その証拠を隠滅する泰史。萌子が消えることを望んでいたしか思えない。幼少時に亡くなった母への思慕しかない泰史にとって父の後妻も腹違いの娘も他人でしかない。自己愛しかない男にとっては孤独だけが安らぎとなる。
2019/01/15
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