今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫)
今朝の春―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-4 時代小説文庫) / 感想・レビュー
zero1
またも人情に泣いた第四弾。ふたりの「みお」の恋は?ある武家の女性に出会った澪は、ほうき草の実を料理する。女性の正体は?口の悪い戯作者、清右衛門は素直じゃない!不器用な伊佐三にも困ったもの。又次を含め男連中はダメ!そして最大の山場は料理番付。寒鰆での勝負に挑む澪。ライバルとは予算や人手の面で不利。苦しむ澪は何のための料理か問い続け、そこに光が。昆布の差し入れにこの巻のMVP、りうのアドバイス。芳の厳しさは澪に必要。気がかりな事故も。何度も書くが、どうして作者は澪にこれほどの試練を与え続けるのか?五巻に続く。
2019/05/22
seacalf
続けて読んでしまうので感想が追いつかずにおざなりになってしまうが、今回もおおいに堪能。とんぶり、一般にはあまり馴染みがないらしいあのとんぶりが登場してきたのが嬉しい。あのぷちぷちした食感は他にあまりない楽しいものなので、秋田の物産展などで見かけたらぜひお試しあれ。
2017/10/22
yoshida
みをつくし料理帳シリーズ第4巻。4編からなる短編集。澪と野江の互いを思いやる姿を描いた「友待つ雪」。戯作者の清右衛門が、あさひ太夫こと野江を題材にした戯作を描こうとする。澪は野江を守るため、清右衛門を納得させられる料理を作り、戯作の執筆を止めさせる。澪は新たに野江を身請けする目標を持つ。子を想う伊佐三を描いた「寒紅」。不器用ながらも一途に子の太一を想う伊佐三の姿が心を打つ。つる屋も繁盛し澪の成長が感じられる。野江の過去や、小松原の謎も徐々に明らかになりつつある。登場人物がみんな暖かく安定して読める作品。
2016/04/07
kishikan
シリーズも折り返し点を過ぎ、いよい物語の全容が少し見えてきたかな。小松原との恋、野江さんとの再会、若旦那の行方、などなど、この「今朝の春」には盛り沢山の伏線が・・・。それに今回は、ハラハラドキドキするような事件、それになんといっても美味しそうな料理も。280ページ超えもあっというまに読み終えてしまいます。料理番付の大関争いを巡る「競い合い」もドキドキものです。それにしても、エンタテイメントとしての楽しみとは別に、澪を始めとした高田さんの描く「人の情」というものに、今回も感動の涙です。
2012/01/20
射手座の天使あきちゃん
(1) 口は悪いが、出来良い戯作を、ポンと投げ出す、気風よさ、友を思った、料理の味に、何を思うか、清右衛門 (2) 料理番付、大関よりも、気になるお方の、無事祈る、まだ明けやらぬ、裏戸から、眩しいお顔、今朝の春 なんか都々逸風!? <(^_^; 今回も人情の機微を堪能しました(笑)。
2011/02/12
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