三世相: 並木拍子郎種取帳 (ハルキ文庫 ま 9-4 時代小説文庫)
三世相: 並木拍子郎種取帳 (ハルキ文庫 ま 9-4 時代小説文庫) / 感想・レビュー
kaoru
いつもの人情とミステリー、江戸時代の風俗や食べ物が描かれて安定の面白さです。また、今作では拍子郎の将来や出生について掘り下げられていて、シリーズを追い掛けている人はきっと楽しめます。次回が気になる。
2017/08/11
onasu
とりあえずは、師匠夫妻が元の鞘に戻っていてよかったが、そちらが納まれば、弟子の拍子郎の方に前々からの懸案を浮上させ、その揺れを芝居茶屋の娘おあさにも及ばさせるとは、心憎い筋立ての第三弾。 芝居町を舞台にした五編は何れも佳作だが、その狭い世界を著した「雨の鼓」、拍子郎の出自に改めて疑問を生じさせた表題作「三世相」、そして目先を変えた旅もの「旅芝居」、他。 若手役者の地方回りの下調べと人探しを兼ねて、下総佐倉、銚子への旅路は、とんとん拍子に軽い身のこなしと調子良すぎだが、昔日の様子も含めて楽しめました。
2018/04/09
ニコル
拍さん、どんどんコミュニケーション能力をつけて、人の深いところに入っていけるようになったなぁ。でも、おあさにだけは不器用な所もある。巻を重ねるに従って拍さんも逞しくなりつつあるけれど、兄が父親かもしれない、という闇が深い。それが次の巻で薄まるのか。
2016/09/12
タツ フカガワ
「短い春」の、拍子郞と御殿女中との淡い縁がほろ苦い。放蕩の末勘当された大店の息子の思いと拍子郞のおあさ坊への想いが重なる「旅芝居」には涙腺が緩みました。そしてシリーズ全編にそよと吹く江戸の風が心地良いなあ、と思いつつ4作目に。
2017/09/02
ウォーカージョン
雰囲気もいいし、ストーリーもいい。拍子郎はどちらを選ぶのか、次で完結なのか。
2015/08/19
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