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蜘蛛の糸 (280円文庫)

蜘蛛の糸 (280円文庫)

蜘蛛の糸 (280円文庫)

作家
芥川龍之介
出版社
角川春樹事務所
発売日
2011-04-15
ISBN
9784758435406
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蜘蛛の糸 (280円文庫) / 感想・レビュー

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桜もち

『芋粥』がおもしろかった。徹底的にバカにされ蔑まれている男の唯一の楽しみが年に一回の芋粥のご相伴にあずかること。おなかいっぱい食べさせてあげるからついて来いと言われて京都から福井まで(行き先は伏せられて)馬で行く道中の心細さと、自分何やってるんだという徒労感と焦燥感を描くのがうまいよね。それは『トロッコ』も同じ。又吉も、これを教科書で読んで面白くも怖かったと言っていたが納得した。『羅生門』の下人の語注に、譲渡、相続、売買、質入れの対象となる使用人と書いてあって日本にも奴隷いたんだ、とそこで驚いた。

2017/04/08

優希

名作揃いでした。教科書に載っているような作品ばかりなので親しみが持てます。一度は読んで損はないと言えるでしょう。おさめられている作品がどれも好きです。

2023/03/30

三代目けんこと

やっぱ「杜子春」は生涯ベスト1。「蜜柑」のラストは素敵な描写。本書は、子ども達にぜひ読んで貰いたい。

まちゃ

犍陀多の一連の行いを通じて人のエゴや善悪など倫理的な主題が展開され冒頭部分である日とぼかし御釈迦様の登場により現実と虚構を分かつ敷居が明確になっている。全体的には仏教道徳を根底に救いの手を差し伸べられたが自身のエゴイズムによりそれをとることができなかった教訓と解釈した。

2018/06/06

きょーこ

三浦しをんさんのエッセイ6ページつき。短編7話の感想を感じていたのだけど、しをんさんのエッセイを読んでしまって影響されました(笑)芋粥の旅路は私も、スリリングに想像できた。蜜柑は、どんよりグレーな私の人生に、鮮やかな蜜柑色を添えてくれた。自分がしんどいときは、杜子春を読みたい。280円シリーズは10冊あるようだ。

2016/07/05

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