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一房の葡萄 (280円文庫)

一房の葡萄 (280円文庫)

一房の葡萄 (280円文庫)

作家
有島武郎
出版社
角川春樹事務所
発売日
2011-04-15
ISBN
9784758435413
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一房の葡萄 (280円文庫) / 感想・レビュー

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kawa

早朝、目覚めて眠れなくなったときに、ネットラジオ≪NHKらじるらじる≫「朗読の時間・聴き逃し」でまとめ聴き。大正11年刊で著者唯一の単行本だそうだ。5編からなる短編と童話集だが、自分が子供のころのほろ苦い思い出なども蘇り、実に味わい深く楽しめた。本作の前に放送していた山本周五郎・短編集も素晴らしい。偶然のラッキーな「朗読」との出会いに感謝、感謝。また、一つはまりそう楽しみが増え、嬉しい悲鳴。

2019/01/11

tenori

表題作を含め6編収録。うち5編は子供目線で描かれているのですが、これは大人のための国語の教科書であり、人生訓であり、哲学書だと感じます。年齢を重ねて振り返ったときのノスタルジー。記憶の片隅にあるちくりと刺さった棘のような痛みが蘇ってくるようです。翻って「小さき者へ」は妻を亡くした夫が親目線で切々と子に語りかける遺書。力強くも説教じみてないところに惹かれます。それが数年後には人妻と心中し、半ば腐乱した状態で発見されるとは何とも皮肉なのですが。280円文庫はコストパフォーマンスが高い。

2021/09/03

Y

子どものときにも恐怖を感じたり罪の意識にとらわれて悲しいときがあったことを思い出した。変に媚びた感じでもなくちゃんと子どもの視点で描かれているのが好感を持った。まずこの子どもの感覚を覚えているってことがすごいなあと思った。子ども目線の話が続いた後で最後に父から子へ送る手記のような「小さき者へ」は壮絶な文章だった。

2017/08/17

しーふぉ

名前は知っているけど読んだことのない作家を読んでみた。一房の葡萄が有名ですね。子ども目線の話しだからか丁寧な言葉遣いが新鮮だった。

2019/06/08

zoe

子供の頃、経験しておく事とか。何故、この本が家にあるのか?子供の課題図書だと思う。

2019/03/24

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