針いっぽん: 鎌倉河岸捕物控19の巻 (ハルキ文庫 さ 8-36 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 19の巻)
針いっぽん: 鎌倉河岸捕物控19の巻 (ハルキ文庫 さ 8-36 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 19の巻)
- 作家
- 出版社
- 角川春樹事務所
- 発売日
- 2011-11-15
- ISBN
- 9784758436113
針いっぽん: 鎌倉河岸捕物控19の巻 (ハルキ文庫 さ 8-36 時代小説文庫 鎌倉河岸捕物控 19の巻) / 感想・レビュー
文庫フリーク@灯れ松明の火
よしながふみさん『大奥』1巻。《呉服の間》で紛失した針いっぽん探すのに御中臈・水野が機転を効かせ発見するシーンがある。呉服の間の人間は、見つけるまで一歩も出られないとあったが、確かに上つ方の召し物に刺さっていれば一大事。大奥奉公から骸となって戻った古町町人の娘、命を奪ったのは針紛失の濡れ衣。大奥がらみとはいえ、女忍びが絹の忍び装束に麝香(じゃこう)の香りはサービス過剰です佐伯さん(笑)ここ最近は主人公よりも、独楽鼠の亮吉がお気に入り。シリーズ10周年おめでとうございます。
2012/03/03
藤枝梅安
佐伯さんのシリーズの中で、「鎌倉河岸」はホームドラマ仕立てで読み易い。松坂屋、豊島屋に船宿綱定という、誇り高き町人たちと金座裏の面々の信頼関係を軸に小さな事件の奥にある人間の弱さと儚さを描いている。が、今回はちょっと守備範囲を広げ過ぎた気がする。大奥の事件にはさすがに手を出さないだろうと思うのだが、政次は果敢に事件に踏み込んでいく。彦四郎の想い人の話も出てきて、新しい展開に期待が膨らむ。最終章の両替詐欺のエピソードはこのシリーズらしい小気味よい結末。泣くな梅吉。引き立て役の亮吉がちょっと哀れだと思う。
2012/01/11
ドナルド@灯れ松明の火
今回は、大奥に奉公に出た古町商人の娘お初が城中で成敗され実家に骸が返されたことから、政次・金座裏が事件に関わり巻き込まれていく。10周年ということで久々の長編ではあるが金座裏メンバが、数々の人達の繋がりを使って町方では絶対に探れない大奥での状況が徐々に明らかになる。彦四郎が大活躍で相変わらず面白く一気読みで1日で読了。タイトルの意味は後半でなるほどとわかる。駕籠屋の梅吉の伏線が最後の短編両替詐欺で明らかになる。亮吉や彦四郎に春が来る予感。
2012/03/28
ちろ
大奥まで相手にしてどうするのかと思ったけど、無事解決。めでたしめでたし。若親分だけでなく親分の活躍があるとやっぱり嬉しい。しかし、私が気になるのは事件よりも彦四郎の今後(笑)
2012/04/03
みちゃこ@灯れ松明の火
あぁ、とうとう追いついた。新しい金座裏を拝見できるのはいつのことやら。今回のお話「大奥」がらみで歯切れの悪い感じかと思ったが、なかなかやるじゃん!金座裏!と思った。梅吉さんがこんなに喋るとは思わなかった。この鎌倉河岸捕物控は柱になる大人がいてその周りに助ける人達がたくさんいる。安心して読める大好きなシリーズの一つなんですよね。私も金座裏の仲間になりたいなぁ。
2012/02/27
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