眩暈 (ハルキ文庫)
眩暈 (ハルキ文庫) / 感想・レビュー
ずっきん
レビューを書かずに既刊最終作まで突っ走ってしまった。家族と犯罪。いわゆるクズ親にだって、優しい眼差しを向ける畝原の視点。だからこそやるせない。ぐったりするほど後悔と無力感が押し寄せる話だった。なのに読んでる時は、止まらないんだよなあ。ミステリというかサスペンスというか、とにかくすごくよくまとまっていて、勢いが加速する後半は、息を飲んだり膝を打ったりと忙しい。これぞエンタメ。
2022/04/29
ゆみ
探偵畝原シリーズ再読。 ほとんど、忘れていた。面白かった。 畝原が夜中にタクシーに乗っていて見かけた少女の死と タクシー運転手の死。誰が殺したのか、真犯人にせまる畝原の 地道な歩き方に好感を持つ。 「探偵はバーにいる」の「俺」もチラリと登場。
2019/02/03
浅葱@
久々にハードボイル系のミステリー(?)を読んだ。意外な成り行きと犯人だったが、畝原が捜す動機がきっちりしていて納得。たどり着く迄に現代の裏側が広がり、やるせない気持ちになっていた。家族のあたたかさに救われた。初の東直巳作品。どこかで出会えたら読みたいな。
2013/11/29
そのぼん
美少女が殺されたことから始まるミステリーでした。が、かなり軽快にストーリーが進みました。シリーズものだと知らずに読み始めたので、雰囲気に慣れるのにかなり時間がかかりました。探偵とかのキャラが濃かったです。
2012/07/04
ぎん
相変わらず、やりきれない事件の話。だが、冒頭、畝原の家族の近況が描かれるまでは娘たちがどう成長したのか、親戚の叔父さん気分で楽しみながら読んでしまった。 今回は畝原の家族が危機に晒されなくてよかった。このシリーズは明美と結婚する前から家族に重きを置いている点で「ススキノ探偵シリーズ」とは心情的に違う読み方をしてしまうシリーズだと思う。
2014/11/29
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