銭の戦争 第一巻 魔王誕生
銭の戦争 第一巻 魔王誕生 / 感想・レビュー
KAZOO
この著者のほかの作品が結構読ませてくれたので、この10巻物を読んでみようと思いました。主人公の父親のところから始まり、高橋是清たちと一緒に日露戦争の戦費の調達について奔走します。その主人公は、相場をものすごく勉強して、自分一人でさまざまな情報を集め資産を積み上げます。哲学者の九鬼周造や、歴史上の人物もいろいろ出てきます。このような物語は大好きです。
2016/08/19
koba
★★★☆☆
2015/06/07
活字の旅遊人
対ロシア戦争に向かう日本の金策から始まる歴史経済小説。主人公、井深享介は素質と教育により、若き相場師になっていくようだ。高橋是清、九鬼周造、深井英五などの実在した人物を出しながら話を進めていくのだが、この若き天才相場師が本当にいたような気がしてきてしまう。こんな高校生、いたらすごいし憧れる。金融や政治一辺倒ではなく、当時の学生生活、更に吉原遊郭の話や茶道の話も入ってきて、飽きさせない。ユダヤマネーの話や、鈴木商店の成金ぶりについての話などは信じてしまうよ! この先長いようだが、読んでいきたいと思った。
2021/07/21
まつうら
日露戦争前後の時代に起きた出来事をもとに、明治の経済人たちの活躍を描く。戦争に負けたロシア人が高橋是清に刺客を差し向けるというのは、当時あってもおかしくないエピソードだ。騎兵隊の残党を名乗る工作員たちが高橋を警護するというのも興味深い。高橋は昭和の二・二六事件で惨殺されるが、これもロシア人の陰謀なのかも? 続編に期待を持たせる展開だ。それと、凄腕の相場師が登場するは、もはやこの著者の定番だ。鈴久を破った若干18歳の井深享介が、これからどんな相場師に成長していくのか? 実在した相場師たちとの絡みも楽しみだ!
2022/06/05
Walhalla
明治時代の相場師のお話しです。 実在の人物がたくさん登場している(らしい)のですが、歴史に明るくない私は、前半は全く話に付いていけず、本編を読んでいる時間と同じぐらいの時間をかけてWikipediaを検索するハメになりましたが、これを機に勉強できると思えば楽しく読めました。著者は株式ファンド・マネージャーとしても活躍された方だそうですね。続編も楽しみです。
2017/10/06
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