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学生怪談―夜は異界 (ハルキ・ホラー文庫 ま 2-1)

学生怪談―夜は異界 (ハルキ・ホラー文庫 ま 2-1)

学生怪談―夜は異界 (ハルキ・ホラー文庫 ま 2-1)

作家
松村進吉
出版社
角川春樹事務所
発売日
2013-07-13
ISBN
9784758437615
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学生怪談―夜は異界 (ハルキ・ホラー文庫 ま 2-1) / 感想・レビュー

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夢追人009

松村進吉さんの実録怪談集「学生怪談」は単に怖いだけでなく中々に捻りの効いた出来栄えになっていますね。『告別式』哀愁の漂う一編。彼女が高校3年生の時に年齢がまだ二十代後半の女教師が自殺して亡くなる。告別式に行くと教師を虐めたと噂の女子グループが笑っているのを見る。帰宅すると母から雨も降っていないのに黒く濡れた足跡がついていると教えられる。霊感の強い母は、気の弱い女教師はただ悲しくて誰かに気持ちをわかって欲しいだけなのよと話す。その後先生は亡くなった場所に霊となって出没したが悪い女子グループには祟らなかった。

2020/07/05

HANA

実話怪談集。学生が体験した、もしくは学生時代に体験したという話が集められている。学生怪談と銘打っているのだから、もう少し学校やその行事そのものに関連する話が集められていると思ったんだけど。そういう意味では少し物足りない。話の内容自体は他の実話怪談と一線を画すような話は特に無かったし。やっぱり学生とか題名についてると、あの気恥かしさとノスタルジアの入り混じったような、あの感じを再確認したいわけですよ、個人的には。そういうわけで再びこのテーマで出す時は、もっと学校自体に切り込んだ話を期待したいものです。

2013/07/30

Yu。

あれは一体なんだったのか… 読後に残るぞわりな余韻が話により一層重みを持たせてくれる青春時代の恐怖体験談。お気に入りは、地元のとある場所を通ると必ず同じ自殺者の霊に悩まされる「送り魔」。深夜のコンビニ駐車場で見た不気味な赤ん坊による怪現象が語られる「夜は異界」の武井くん編。彼氏の母親から貰った“お守り”が強烈なオチをつける「獣臭」。届くはずの無い級友からの電話は一体…「おとも」。

2016/09/23

みくろ

学生怪談ということで学校の七不思議のような感じを想像していたら意外にもしっかりとした実話怪談で結構怖かった。体験者が中学生や高校生の頃のお話で場所も学校だけでなく自宅や廃病院などいろんなタイプの恐怖を楽しめました。不思議な話というよりはしっかりとした怪異や幽霊譚が多い印象。個人的には「会釈」「送り魔」が特に怖かった。何かしてくるでもなく無言というのが恐怖。最後の「逃亡者」は廃墟となった精神病院での怪奇現象と、よくあるホラー映画のような内容でこういった実話怪談の中では意外と新鮮でした。所々の挿絵も不気味。

2013/07/19

ラルル

タイトルが学生なだけに中身も中高生向きかな。怪談を読み慣れた大人には物足りない内容でした。松村進吉さんということで期待していたので少し残念。でも「普段出している作品ではボツになるようなものを勿体無いので詰め込みました」というのであればアリかもしれません(笑)

2013/10/01

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