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パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4)

作家
群ようこ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2013-07-13
ISBN
9784758437622
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パンとスープとネコ日和 (ハルキ文庫 む 2-4) / 感想・レビュー

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HIRO1970

⭐️⭐️⭐️⭐️群さんは9冊目。人間ドックの待ち時間に読みました。群さんの最近の作品は2冊目ですが、先日読んだ、かもめ食堂の国内版と言った感じの作品でした。商売自体は実に順調でしたが、お店の中はやはり女性のみで男性はほぼ出て来ない感じのキャスティングも似ていました。この作品が大きく違うのは題名にもある飼い猫への愛情と別離が、いわゆる猫派の諸氏にはたまらない魅力と愛惜の情を懐かせる点でしょう。私もふとした時に昔飼っていた猫の気配を感じる時があり不思議な想いをする事があります。猫好きの方にはオススメします。

2016/07/15

さてさて

『三歳のたろ』との暮らしの中で『すっきりとシンプル』にこだわる食堂を切り盛りしていく主人公・アキコの日常が描かれたこの作品。そこには「パンとスープとネコ日和」という書名そのもののほっこりとした世界観に包まれた物語が描かれていました。『素材の味で十分』と繰り返し語られる物語に料理に対する見方が変わるのを感じるこの作品。そんな料理を提供する食堂にもう一人の店員として働くしまちゃんの存在にも魅せられるこの作品。日常を丁寧に描写していく群さんの一貫した筆致にどこまでもほっこりとした気持ちにさせてくれる作品でした。

2023/12/20

ちょろんこ*勉強のため休止中

まるで女性ターゲットのマーケティングありき、のような題名。実際は50歳を超えたアキコが、素人ながらもカフェを経営する奮闘記。群さんの描くヒロインは一本芯が通っていて、真面目なしっかりものが多い。アキコもまさにそうだった。お店を経営する姿勢だけではなく、人との付き合い方や家の片づけ方にもよく現れていた。悩みながらも自分が納得出来る生き方を模索するアキコ。日々を丁寧に生きるアキコのささやかな幸せが魅力的にみえる。また飼い猫タロとの交流も見逃せない。猫好きな方はニンマリしてしまうだろう。とても可愛らしかった。

2014/12/09

小梅

アキコさんのお店に行ってみたいです。スープが美味しそうだなぁ〜たろの存在が良かったです。

2015/02/17

kanegon69@凍結中

ひとりの中年女性が新たな出発をし、嬉しい事、悲しい事を経験しながら、周りの人の様子の変化、自分の心の中の迷い、戸惑いを丁寧に描いています。流れるように読めてしまう本作ですが、読後感は実に爽やかですぐにでも続きを読みたくなる感じ。辛い現実をどうにか受け止める姿、特に愛猫との別れは読んでいて辛かったですが、ボロボロになりながらも少しずつ乗り越えていく様子、店員さんとの温かな心のつながりが、読んでいて胸が熱くなりました。エンディングも秀逸です。心理描写が繊細で丁寧。頑張る主人公をそっと応援し続けたくなる一作!!

2019/11/29

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