夢かさね 着物始末暦3 (時代小説文庫)
夢かさね 着物始末暦3 (時代小説文庫) / 感想・レビュー
とし
着物始末暦「夢かさね」3巻。初読みのの作家さん、1・2巻読まずして3巻を読んでしまった。寡黙でぶっきらぼうな余一さん、頑固な一途な職人さんですね、でも人と着物絡むさまざまな問題を始末する、派手ではないが味がある物語でした。
2015/01/29
藤枝梅安
シリーズ3作目。綾太郎とお玉の祝言を妨害する事件が起き、それに関連してお糸が襲われる。余一がお糸を救い、父・清八が余一と会話を交わす間柄になって行く。お糸、おみつ、お玉がそれぞれ親への思いと、子を思う親の思いの食い違いを経験していくが、どうもこの3人はそう簡単には「立派な女性」に変身するはずがない。それがシリーズが長続きする一つのポイント。千吉と達平も脇役としてどのような活躍をするのか楽しみ。文庫書き下ろしの他の作品と同様、事件が起こりそのたびに登場人物が増え、散漫になる傾向は避けられないのだろう。
2014/09/23
小梅
余一の出生に関わる伏線と思われる部分も出てきてドキドキ。良い所で終わってて先が気になってウズウズします。
2014/10/27
はにこ
お玉が嫁入り準備。母との確執を無くせて良かった。そして打ち明けられた井筒屋との関わり。井筒屋が非常に剣呑。今後ちょっかい出してきそう。お糸と余一のことを清八は認めるけど、余一の心が見えない。あんまりはっきりしない男は面倒臭いなと個人的には思ってしまう。おみつはお玉が大切なのは分かるけど、親友のこと蔑ろにしすぎな気がする。
2020/09/09
優希
じわじわと良さが感じられます。様々な人間関係があって、お互いを思い合っているのにちょっとしたすれ違いで誤解を生じているのが辛いところでした。お玉と母親のもつれていた糸がほぐれたのにはじんわりきましたね。おみつがお玉を守ると決めた健気な心も良かったです。余一とお糸の距離が少し縮まったような気がしますがどうなんでしょうね。着物より恋や愛の話が多かったように思いますが、その分健気な印象です。
2015/03/14
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