人質 (ハルキ文庫 さ)
人質 (ハルキ文庫 さ) / 感想・レビュー
SJW
道警シリーズ第6弾。札幌藻岩山にあるワインバーで行われるピアノコンサートの参加者が人質に取られるが、その人質に佐伯たちの仲間である小島も含まれていた。事件発生から犯人の占拠、警察側の人質事件の準備・対応・交渉、人質側の心理、犯人側の心理などテレビドラマでは分からない部分まで描写され、臨場感たっぷりの人質事件の始終を体感した。権力者の違法行為を暴く小気味良い展開もこのシリーズの魅力。お約束のエンディングはもう少し余韻に浸りたかった。
2017/10/23
サム・ミイラ
それなりにどんでん返しもあるし面白いには面白かったけどスケールは縮小したような気がします。警官の紋章や巡査の休日で取り入れられたエド・マクベイン方式なら今回はサイドストーリー程度の傍流の話がメインだったのでこんなものでしょうけど。最後まで今一つ盛り上がらず淡々と解決してしまいます。そろそろこのシリーズも終わりに近づいてるような予感。一方で百合と佐伯の関係だけは進展しているような(笑)
2014/07/29
抹茶モナカ
北海道警察シリーズの第6作。人質立て籠り事件を描く。スマホ、ツイッター、SNSが道具として出て来て、現代的。サクサク読めて、気分転換には良いかな。佐伯達の行き付けのバーに流れるジャズについて、詳しく書いてくれないのが、残念。
2014/11/09
Richard Thornburg
感想;★★★★ シリーズ第6弾! なんとおなじみの小島百合サンが、たてこもり事件の人質になるというストーリー 前作よりも緊張感があって小気味よいテンポでストーリーが展開していくところは読んでいて満足度が高いです。 小島百合サンが人質になりながらも冷静沈着な判断で行動しているのはカッコいいですね。
2024/09/23
タツ フカガワ
道警シリーズ6作目。国会議員の楠本へある情報をネタに3億円を要求する手紙が届く。同じころ、身内のピアノ・コンサートを開く予定の札幌のワインバーへ2人の男が乱入する。たまたまそこに客として小島百合巡査部長がいた。武器は持たず、脅迫もしない慇懃巧妙な監禁から生まれる密室の心理劇が面白かった。ただ事件解決へ向かう終盤のバタバタ感がちょっと残念。お馴染みエピローグのブラックバード店内で今回流れるのはジェリー・マリガンかしらん。
2021/04/13
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