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キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1)

作家
井上荒野
出版社
角川春樹事務所
発売日
2014-08-09
ISBN
9784758438414
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キャベツ炒めに捧ぐ (ハルキ文庫 い 19-1) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

図らずも美味しそうな食べ物系を続き読みです 井上荒野さん初読み どこにでもありそうな総菜屋「ここ屋」、しかしここで働く3人の女性はどこにも居そうにないほど「はっちゃけ」てます 若いイケメン男子を取りあったり元旦那や彼氏?に未練たっぷりの行動に出たりと常識ハズレのアラ還(アラウンド還暦)レディーです(笑) それだけに元気の裏事情は切なくてツライことも あーぁ、人生色々ですね まあ元気出していきましょう おー (^_^)/

2016/04/29

しんごろ

惣菜屋で働く俺より年上のお姉さん3人の日常のお話!江子さんが読んでいくうちに林家パー子に見えてきます!(そう思ったのは俺だけ?)麻津子さんがクールに見えます!郁子さんはマジメ?いや普通のお姉さんに見えます!出てくる料理が背伸びをしてなくて、しかも美味しそうで食べたくなりますね(^^)いたって普通の日常生活が、たんたんとかつあっさりと物語が進みますので、気づいたらいつの間にかに読み終わりました(^^;)BGMにはカーペンターズがいいかな(^^;)

2016/06/30

さてさて

美味しい『食』の記憶は、その場面と共に記憶に刻まれていきます。それは、再びその『食』を口にした時、その記憶からそんな場面を呼び覚ます起点ともなりうるものです。この作品では、『ここ家』という『惣菜屋』に働く三人の女性の『食』の記憶を起点に、そこに繋がる過去の記憶の事ごとがその先の人生を紡ぎ出していく様が丁寧に描かれていました。泣き笑いの人生の中に『食』が如何に大切な役割を果たしているかを感じるこの作品。私たちにとって欠かすことのできない『食』が、人生を彩っていく瞬間を感じさせる、とても美味しい!作品でした。

2022/10/29

yoshida

お惣菜屋「ここ屋」を切り盛りする江子、麻津子、郁子の人生模様を描く。3人とも50代後半から60代。未婚の麻津子。離婚した江子。息子と夫と死別した郁子。人生60年ぐらい生きていれば色々ありますね。始めはお惣菜屋さんの人情話と思いきや、生々しいお話しでした。明るい料理の場面と、生々しい人生の哀愁のギャップが大きいですね。息子を亡くした後の、郁子の夫である俊介の結婚生活は煉獄だと思う。最後の幕引きも何だか生々しい。私が読むのは10年ほど早すぎたかも知れない。色々な意味で予想の斜め上を行った作品でした。

2017/06/18

もんらっしぇ

どうやら…主題はそこではない。もちろんタイトルは印象的だし惣菜屋さんが舞台で、出来立てで湯気がふわりと良い匂いの美味しそうなおかずメニュー満載だが、本作の場合料理はあくまでエピソードの添え物なのでは?主人公の女性3人が交互に過去と現在と未来、男女関係の機微を紡ぐ物語。誤解を恐れずに言えば女性視点の男性依存のお話。なぜでしょう読み進めるうち自分自身の半生を、相手から見て自分はどういう「男」だったのだろうかと、知らず知らず振り返り、何故か息苦しく胸が詰まる思いで本を閉じました…

2020/05/10

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