幕末まらそん侍 (ハルキ文庫 と 6-1 時代小説文庫)
幕末まらそん侍 (ハルキ文庫 と 6-1 時代小説文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
時は幕末、数百年続く江戸徳川時代、平和ボケした空気を脅かす大事件、ペリー黒船来航!幕府の面々も右往左往し様々な混乱極める中、ある藩主が藩士達全員に命じたのは遠足(マラソン)であった!侍の心身を鍛え直すのが目的とはいえ、いきなり28キロを駆け抜けろなど、言われた藩士達はたまったもんじゃない❗でも「命令だしなぁ、困ったなぁ」という短編集。遠足を通じて皆、身近で大切なことに改めて気付きます。心地よい捻りもあって、実はストーリーは繋がっており読みやすい。現代にも通ずる普遍的な魂に触れ最後は爽快な結末でした‼️🙇
2019/07/22
海猫
幕末の遠足(マラソン)を描いた5篇のオムニバス。バックボーンが同じで、それぞれの章の侍たちにそれぞれの思いがあり、遠足に挑むことによって何かを得たり失ったりする。味わいが各話違うし多様な印象が残った。ただし文章が軽いし、ユーモアの利かせ方が良いので読後感は重くない。各話別々のようで実は何気に繋がっている趣向も楽しい。この本の映画化「サムライマラソン」の予告を見たら、活劇要素増し増しな感じ。さて本編の仕上がりはどんなもんかな?
2019/01/04
しんごろ
日本のマラソンの発祥とされてる史実・安政の遠足【あんせいのとおあし】を題材にした話!長編と思って読んでみたら短編^^;だけど、連作になってます!どの章も面白いですが、『逢引き』が好きかな(^^)痛快さ爽快さもあり、時間あれば一気に読了できるテンポの良さ!面白いです(^^)『超高速!参勤交代』同様、ここでも殿様は格好いいです(^o^)BGMにはカラーボトル『情熱のうた』がいいかな(^^)
2016/02/23
ナルピーチ
日本におけるマラソンの発祥とされる“安政の遠足(とおあし)”を題材にした連作短編集。藩主・板倉勝明の思いつきによって走る羽目となった藩士達を、五つの章に分け、思いがけない人間模様として描いていく…。これは文句なしで面白かった!1章ごとにテーマを変える構成は、お笑い要素にお涙頂戴、時にはミステリーにアクションも!痛快で爽快なエンタメ要素が盛り沢山で楽しくサクサク読める。サムライだって人間だ。ただ走ればいいってもんじゃない。それぞれが抱える事情や思惑…。いろんな感情を胸に秘め、全身全霊で駆け抜けろ🏃💨
2023/07/25
Take@磨穿鉄靴
時代物なので買ったは良いけど暫く積まれていた本。率直に言って面白かった。個々の話が繋がって行く流れも無駄がなく、一つ一つの話もそれぞれが魅力的だった。ライバル、恋愛、隠密、俊足、師弟、少しゾッとさせられたりしたけどそれも良いスパイス。全体的には明るく楽しいお話。未舗装の道、トレイルをワラーチで30km弱ひたすら上るのは難易度的にフルマラソンの比じゃないと思う。やるのかやらないかと問われたらやりたい。地図はイラストであったからそれに高低差の表が付いてれば完璧。シンプルに楽しい。★★★★☆
2018/03/21
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