憂いなき街 (ハルキ文庫 さ 9-8)
憂いなき街 (ハルキ文庫 さ 9-8) / 感想・レビュー
タツ フカガワ
夏の大イベント、サッポロ・シティ・ジャズを前に賑わう札幌で、津久井刑事はピアニストの安西奈津美と知り合い魅せられる。奈津美はシティ・ジャズで女性に人気のサックス奏者四方田純のジャズコンボに参加するという。そんなとき近くの公園で女性の他殺死体が発見され、奈津美に疑惑の目が向けられる。シリーズ7作目は恋心と捜査の間でもがく津久井が切ない。非番の佐伯が、同じく非番の新宮を呼び出すときに言う「津久井の純情を応援するんだ」が泣かせる。
2021/04/21
siro
道警シリーズ。前作を読んでちょっとマンネリ化してきたかなと感じていましたが、今回は津久井のために仲間が協力。一作目の記憶が呼び起こされて、なかなか面白かったです。津久井の決断は女としては冷たく感じますが、警察官としての強い意思がカッコいい。そしてラストのブラックバードの津久井の様子が切なくて…それと佐伯さん、やっとですね(笑)慎重すぎて逃げられちゃうかと心配してましたよ。
2016/09/01
達ちゃん
道警シリーズ7作目。まさかの?津久井さんの純情・・・。お馴染みのメンバーのお馴染みのやり取りですが、今回も楽しませてもらいました。シリーズ続いてほしいです。
2019/03/18
nemuro
<北海道警察>シリーズの第7弾。今まで読んできた各作品は、どれか1冊を単独で読んだとしても十分に楽しめる感じだった。しかし、本書に関してはちょっと違って、順番に読み継いでいた方が良さそう。特に、第1弾の『笑う警官』あたりは必須。いつものような同時並行的に事件が多発する要素は少なくて、主要メンバーの津久井卓の揺れる心情を中心にが描かれている。多少物足りなくもあり、案外感慨深くもある。シリーズ中、たしかに少し異色かもしれない作品。さて、順番に読み重ね、ようやく『真夏の雷管』に辿り着けた訳である。
2020/03/11
ロッシーニ@めざせ正社員
「道警シリーズ」7作目は、津久井が一目惚れした相手が容疑者になってしまう、という展開です。今作は恋愛の要素(佐伯と百合、津久井と奈津美)もあり、シリーズの中ではちょっと異色かも?しかし、最後は少し苦い感じですね。
2015/11/09
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