熱血人情高利貸: イングリ (ハルキ文庫 や 11-1)
熱血人情高利貸: イングリ (ハルキ文庫 や 11-1) / 感想・レビュー
ゴンゾウ@新潮部
「食堂のおばちゃん」と同じ著者が書いたと思えない作品だった。超美人の高利貸のイングリが世の中の不正と闘っていく。弱気を助けて強きをくじく。まさに熱血漢。強引な展開もあったがこのスピード感を考えればまずまずでした。
2018/02/18
おしゃべりメガネ
『食堂のおばちゃん』&『婚活食堂』シリーズの山口先生が綴るまさかまさかの女性ハードボイルド作品です。ハードボイルドといっても、決してシリアス感オンリーなワケではなく、むしろコミカル要素のほうが、ちょっと強めかもしれません。主人公「海堂」は大柄でありながら、スタイル抜群の女性金融会社社長。そんな彼女がふとしたコトから風俗でバイトする元演劇青年「希」と出会い、ハチャメチャなバディ(相棒)スタイルで、様々な難事件に挑み、解決していきます。とにかく主人公が痛快。タイトルのイングリはあの大女優からきているようです。
2023/09/27
スエ
なぜか出会ってしまった二人。 出張ホスト の若者と、金融業を営む女性。年はだいぶ離れているが、次々と色々な事件に巻き込まれながらも、良いコンビになって絆を深めてゆく二人。お互いに恋愛感情は全くないが、それがなんとも爽やかで…。一陣の風に吹かれたような読了感でした!
2020/08/04
えりこんぐ
「食堂のおばちゃん」のイメージが強い山口さん、こんな作品もあったんだー。サラサラとあっという間に読了。強いイングリは読んでいてスカッとした。あとがきを読んで、「闇金のおばちゃん」は作者も救っていたんだと知る。人情深いのにも納得だった。【積読150】
2021/12/29
ぶんこ
山口さんがスランプを抜け出すことのできた作品とのこと。高利貸しの海堂女子は背が高くて美人なのですが、筋骨隆々で強面。そんな女子に手下のように使われるようになったのが男性版デリヘルの中村希。海堂さんの渚金融のお金を横領した女性を客としていたことから、海堂女子に行方探しに付き合うよう脅される。イングリという名前は、この希が海堂さんがイングリット・バーグマンに似ているからと密かにつけた。極悪非道のようなイングリですが、実は人としての道に誠実で優しい。元社員の鷹野莉央への、親のような愛溢れる思いが素晴らしかった。
2022/01/22
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