幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫 あ 26-1)
幻想古書店で珈琲を (ハルキ文庫 あ 26-1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
シリーズ化されているようですね。その最初の1冊。店主の亜門さんが不思議すぎるが、その秘密は早くもこの本の巻末に登場(ここではネタバレできませんが)。一見異様な雰囲気の小説のように見えて、実は読み終わって、とてもほっこりとした気分になれる癒し系の物語。途方にくれていた司君を受け入れてくれた亜門さんとコーヒー。いいなあ。行ってみたいものです。幻の古書店へ!
2017/10/31
Yunemo
何だか知らないうちに手に取った作品。古い本の匂いと珈琲の香り、多分にこのフレーズだけで。でも、ここの店主の魅力がジワリと胸に染む。誰であれ、心の葛藤があること、表向きこの葛藤を知られたくないこと、誰しも持つ意識でしょう。本作品の世界観には、なかなか馴染めないところもあり、躊躇するところ多し。そうは言っても、人との触れ合いという側面と作中で表現される名作に注目、と自身への仄かな訴えが身に染みます。本来なら、幻想的な暗いイメージを受け取るのでしょうが、如何せん優しすぎます。優しさに包まれてという感覚を大切に。
2015/09/27
しんごろ
幻想の世界で、本と人が紡がれる。時には珈琲を飲みながらね。そうそう“珈琲”であって“コーヒー”ではダメなんですよ。珈琲がしっくりくる古書店なんですよ。亜門と珈琲を一緒に飲みながら、店主の亜門と一緒に本について語りあい、自伝(自身の物語)を作ってもらいましょう。ちなみに亜門は……これは言えねえな。心が和む穏やかな作品でした。コバルトも正体謎だし、舞台は神保町だし、一気にこのシリーズを制覇したくなりますね。
2019/12/03
夢追人009
本の森・幻想古書店「止まり木」の店主・亜門と失業青年・名取司が縁を失くした不幸な人々を救う本好きには堪らない「本と人生」のファンタジー・シリーズ第1弾です。初めに店主の姓は宮本ではありません。本の森は読メ仲間にとってパラダイスでしょうし、名作が人の心の拠り所になるストーリーも共感できますね。第1話:ケストナー「飛ぶ教室」第2話:ホフマン「砂男」第3話:ルル―「オペラ座の怪人」やはり謎の店主・亜門の正体と悲恋物語を描く第3話が白眉で特にお奨めですね。尊大なビジュアル系青髪男コバルトの正体も気になりますよね。
2018/11/09
hnzwd
古書店の店長がミステリアスな美男子で、ちょっと抜けた店員が半ば巻き込まれるように事件へ。。ってもうどこかでなんどか読んだことがあるような設定。サクッと気軽に読めるのですが、、もうこの感じの設定が巷に溢れてるので。。。登場人物にはかなりのBLっぽさを感じたり。
2015/12/04
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