引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2 時代小説文庫)
引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫 と 6-2 時代小説文庫) / 感想・レビュー
三代目 びあだいまおう
軽く読めて実に痛快❗江戸時代の参勤交代は多額の費用を使わせて諸藩の力を削ぎ幕府に楯突こうとさせない奇策だが、藩の転封となればその規模が全く違う!今なら県庁市区村庁全ての公務員家族とその設備・機能等引っくるめての引っ越しだ!昔の些細な恨みを忘れぬ幕府要人柳沢吉保は松平家に熾烈な国替を何度も命じる!引っ越し担当に推されたのは怠け者の人嫌い春之介!書庫に引きこもる無能の輩。息子の出世を喜ぶ母の為、藩の人々の為覚悟を決める!展開早く、策と度胸が清々しい。最後まで抜けてる春之介をいつしか応援してる痛快時代劇‼️🙇
2019/09/29
しんごろ
国替えでお引っ越しをする話!あいかわらず文章も読みやすく、テンポも良く自然とページをめくる手も早くなりました(^^;)春之介の成長する姿にも感激しますが、2度目の帰農した武士を仕官に戻すシーンには、思わずウルルとしちゃいました(T_T)とにかく面白かった!BGMにはGACKTで♪(^^)
2016/06/25
海猫
現代で言うところの「引きこもりでオタク」な侍が主人公。大役を押し付けられて意外な才能を発揮、成長していく様は読みやすく程よくユーモアがあって楽しい。また数々の難関をクリアしていく展開は痛快。欲を言えば、深みがない。主人公以外の人物の描き込みはあっさりすぎるし、重厚な人間ドラマになりそうなところはすっ飛ばしてしまう。終盤はダイジェストめいている。しかしあえて書き込まないことで、ライトなエンターテイメントとしてスッキリ。気持ちのいいハッピーエンドを迎えられると言えよう。これも映画化すると面白いかもねー。
2016/05/19
やま
引っ越し大名三千里 2016.05発行。字の大きさは…小。 江戸時代に8回も国替えをさせられた大名がいたのを始めて知りました。 それも、親藩・越前松平家がとビックリしています。 片桐春之介が如何にして姫路(15万石)から豊後日田(7万石)へ引っ越しして行くか。 そして、その後、出羽山形(10万石)、陸奥白河(15万石)への引っ越しを指揮して行きます。 妻・於蘭がいいですね。 私はこういう女性が好きです(笑)。 なお余談ですが豊後日田というと、私は、すぐ坂崎磐音を思います。これは、私だけでしょうか(笑)。
2019/11/09
Kazuko Ohta
時代小説にはまだまだ苦手意識があるので、映画版を観てから読むほうがイメージしやすい。よくぞこれに星野源と高橋一生を当てたなぁと感心しました。ひきこもりの書庫番が国替えを仕切る奉行に命じられ、最初は頼りなげだった彼の表情がどんどん締まっていく様子が原作でも感じられて楽しい。原作と映画版では大きく印象の異なる登場人物もいて、私は映画版のほうがより魅力的だと感じました。高畑充希が演じた於蘭は原作ではえらく積極的(笑)。この映画版は絶妙の配役で、万人受けすると思われます。こりゃ本じゃなくて映画の感想だな。(^^;
2019/09/06
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