鳥影 (ハルキ文庫 き 3-30 ブラディ・ドール 8)
鳥影 (ハルキ文庫 き 3-30 ブラディ・ドール 8) / 感想・レビュー
しんごろ
またN市に男がやってきた。前妻と息子が住むこの港町。その名は立野良明。その前妻の借金の問題に、キドニーが絡み、そして秋山、もちろん川中も巻き込まれる。事件は凄惨に、そして抗争となる。背後に潜む黒幕、かなりの大物。これまでにない争い、これまでに登場した者達、ほぼ巻き込まれる。N市はどうなるんだ。川中、キドニー、秋山達が黒幕に挑む。キドニー、持病を抱えながら、なぜそこまでやれるのだ。男達の激しい抗争の中、家族とは何か、親子とは何か、男の生き様とは何なのか。また北方謙三から学んだぜ。
2024/08/27
KAZOO
シリーズ8作目。今回の語り手はスーパーのオーナーで別れた妻と息子のいるN市にやってきて借金がらみの話からとちの権利証をめぐってのごたごたに巻き込まれます。前回出てきた巨悪が今回も絡んで最後は妻子ともに死んでしまいます。ハードボイルドなので死はしょうがないのですがやりきれないですね。
2018/09/08
おしゃべりメガネ
シリーズ第8弾。いよいよクライマックスへ着々と近づいてきてます。本作も相変わらず、なかなかショッキングな展開。本作の主人公はスーパーを経営する「立野」。これまでの作品からの'人員整理'もあり、シリーズ当初とは結構違った顔ぶれに。三年前に別れた妻「和子」から連絡を受けた「立野」は、彼女が借金に困っているコトを聞き、「キドニー」へ相談します。ここからが『ブラディ』シリーズお馴染みの展開が始まり、ドタバタ騒動へ。何気に「安見」ちゃんがしっかりと成長してるのが、嬉しくなります。「下村」の扱いが良くなってますね。
2024/09/18
優希
N市を訪れると「男」になるのですね。立野もまた例外ではありません。ただ、「男」になるからこその悲しさがのしかかってくるのだと思います。だから事件に巻き込まれるのかもしれませんね。背後の黒幕の影に鳥肌が立ちました。
2022/06/24
サン
ブラディドールシリーズ8冊目。別れた妻からの連絡で街に来たスーパーのオーナー立野。山のように静かに待てる男。土地の権利書を巡って大河内と対立する。前作もそうだけど、ラストあたりの展開が辛い。
2018/08/26
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