白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9 (ハルキ文庫 ひ 5-9)
白い標的 南アルプス山岳救助隊K-9 (ハルキ文庫 ひ 5-9) / 感想・レビュー
ぶんこ
Kー9シリーズの今回は雪の北岳が舞台でスリル満点でした。宝石泥棒の主犯が、犯罪を犯す原因となった妻の死で、自分の犯した罪を自らの死でつぐなおうとする。妻との思い出の北岳に盗んだ宝石とともに向かう。仲間の2人がそれを追う過程で何人もの死傷者が出る展開には怖気たつ。何度も殺されそうになる夏実。助けた静奈が「生きていてくれて、ありがとう」と言う。この言葉を読むたびにウルウルする。こういう言葉が何度も出る現場に遭遇するというのは過酷。メイやバロンがいてくれるから続けられるのでしょう。犬は素晴らしい。
2020/02/26
mayumi
k-9シリーズ。北岳、事件起こりすぎじゃないか?何故悪者は北岳へ向かうのか…。そして夏実。もう30を超えてるんだから、いちいち悲鳴あげたり泣いたりしないで、警察官らしくしてほしい。救助隊員としての彼女は立派だけど、警察官としてはダメダメで、あんた何回人質になってんのよとイラついた。まあ、その分静奈が活躍してるわけだけど。そして今回も納富さんはやってくれたわ!彼をいつかメインにしてほしい。
2020/01/29
まるぷー
甲府市内で宝石店強盗が起こる。主犯格の一人が自責の念で宝石を持って妻と登った北岳で自殺をする。共犯二人は主犯格を追いかけ北岳に入るが、県警や山岳救助隊も追う。学生の遭難者に遭遇し犯人追跡と救助に手に汗握る展開。救助隊員の夏実は何度も危険な局面に遭う。深町も撃たれたりとどうなるのかと思ってしまう。救助犬のメイとバロンの活躍が頼もしい。当たり前だが賢い犬だ。冬山の情景を過酷に表現した山岳小説として、そして警察小説としても存分に楽しめた。500ページ近い長編だがスピーディーな展開にページをめくり続けた。
2020/11/11
ジュール リブレ
宝石泥棒が冬の北岳に…雪崩の危険に追われつつの山岳救助隊の活躍やいかに。
2019/04/22
緋莢
甲府市内の宝石店から三億七千万円の宝石が盗まれた。三人組の強盗犯は警備員2名を殺傷。警察がその行方を追う中、冬の北岳へ向かった事が判明します。犯人を追う刑事に協力する山岳救助隊の夏実、静奈。さらに北岳の垂壁踏破を 目指す大学生の2人や、単独で北岳に来ていた中年の男を巻き込み手に汗握る展開になっていきます。山に入るまでがやや冗長かな、と思いましたが、後半はほぼ一気読みの面白さがありました。夏実たちではないですが、北岳には不思議な力があるような気がしました。
2019/03/06
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